和楽器バンドの楽曲「千本桜」について
ではまず初めに、今回紹介する和楽器バンドの曲である「千本桜」についてお話ししていきます。
「千本桜」は、2014年4月23日にリリースされた和楽器バンドの中でもデビューアルバムとなる「ボカロ三昧」に収録された曲です。
この曲は、もともとはVOCALOIDの曲として有名だったのですが、和楽器バンドがこの曲をロックと和楽器でうまく表現して新しいロックバンドを確立させました。
これまで、ロックの中に三味線や尺八などといった和楽器をマッチさせるバンドはいませんでした。
しかし和楽器バンドは、そんな新しいバンドスタイルを確立させたのです。
そしてこの新しいバンドスタイルをうまく引き立たせた曲が、この「千本桜」であるということです。
和楽器バンドが作り上げた「千本桜」が収録されているアルバム「ボカロ三昧」は、2015年に日本レコード協会の2015年4月度邦楽アルバムにおいてゴールドディスクに認定されました。
これまでのVOCALOIDの曲を和楽器バンドが独自のスタイルでカバーしたのが、大きな影響を与えたとも言われています。
そんな「ボカロ三昧」に収録されている「千本桜」は、今ではとても数多くの人々にカラオケでも歌われるなどとして人気の曲となっています。
和楽器バンドはこれまでに数多くの曲を作り上げてきましたが、この曲はその中でも和楽器バンドが大ブレイクするきっかけとなった曲とも言われています。
あの有名歌手・小林幸子もカバーした名曲!
そんな「千本桜」ですが、この曲は多くのアーティストにもカバーされている名曲として知られています。
特にその中でも、あの有名な歌手であり女優でもある小林幸子がカバーした「千本桜」は、多くの人々を魅了しました。
というのも、小林幸子は2015年3月22日の「西武園ゆうえんちイルミージュ点灯式」に出席した時、1000本の桜の前でこの「千本桜」を熱唱したからです。
このように、「千本桜」は曲だけでなく日本の伝統を伝える1つの芸術としても人気の曲となっていることがわかりますね。
「千本桜」の歌詞を解釈してみよう
ではここで、「千本桜」の歌詞を解釈してみたいと思います。
千本桜が夜に紛れて、君の声も届かないよ
千本桜 夜ニ紛レ
君ノ声モ 届カナイヨ
青藍の空 遥か彼方
その光線銃で打ち抜いて
出典: 千本桜/作詞:黒うさ 作曲:黒うさ
ではまず初めに、こちらの歌詞を見ていきたいと思います。
これは「千本桜」の中でも一番初めに歌われる歌詞ですが、ここでは千本桜が散ってゆく情景が想像できる歌詞になっています。
なので歌詞の意味としては、"千本桜が夜に紛れて、君の声も届かないよ。青藍の空よ、この想いを遥か彼方まで光線銃で撃ち抜いておくれ"と、願っているようになります。
日の丸印の二輪車転がして
大胆不敵にハイカラ革命
磊々落々反戦国家
日の丸印の二輪車転がし
悪霊退散 ICBM
出典: 千本桜/作詞:黒うさ 作曲:黒うさ
次に、こちらの歌詞を見ていきましょう。
この歌詞では、私たちの住む日本を連想させるようなキーワードがいくつか出ているのがわかりますね。
特に、ここでは"反戦国家"や"日の丸印"などといったキーワードがその例として挙げられます。
ここの歌詞の意味としては、"反戦国家を起こし、日の丸印を掲げながら悪霊退散をしようではないか"というようになります。
少年少女戦国無双
環状線を走り抜けて
東奔西走なんのその
少年少女戦国無双
浮世の随に
出典: 千本桜/作詞:黒うさ 作曲:黒うさ
こちらの歌詞にも注目してみましょう。
ここでも前述と同様、日本を象徴するキーワードが出ているのがわかりますね。
その例としては、"環状線"や"戦国無双"、また"浮世"が挙げられます。
ここでは、日本でいう戦を連想させる歌詞になっています。
なので歌詞の意味としては、"少年も少女も戦国無双のように戦うんだ。浮世の隨のように"というようになります。
ここは鋼の檻にある宴さ
千本桜 夜ニ紛レ
君ノ声モ 届カナイヨ
此処は宴 鋼の檻
その断頭台で見下ろして
三千世界 常世之闇
嘆ク唄モ 聞コエナイヨ
青藍の空 遥か彼方
その光線銃で打ち抜いて
出典: 千本桜/作詞:黒うさ 作曲:黒うさ