時計の針が刻んでいくのが時間ではなく「心」と表現されています。
時間の経過と共に正しさが分からなくなっていく苦しみを表しているのではないでしょうか。
正しさを求めることは時として苦しみにも変わります。
時間が解決することもありますが、時間が苦しみを増すこともあるのです。
受け入れる強さ
僕らは弱さも迷いも捨てなくていい
抱えた全てを強さと叫ぶから
出典: サーチライト/作詞:秋山黄色 作曲:秋山黄色
誰にでもある弱さや迷いを受け入れていくことが強さともいえます。
ここでは「強さと叫ぶ」と表現されていることがポイントです。
それは強さを受け入れようと努力しているのではないでしょうか。
弱さや迷いを受け入れるのは簡単なことではありません。
それでも弱さや迷いを捨てるのではなく、受け入れていくことで人は強くなれるのです。
光と影
月の光に見守られて
光はいつも 人を照らす
夜更けにそっと瞼を腫らす
出典: サーチライト/作詞:秋山黄色 作曲:秋山黄色
「夜更け」とあることから、光は月の明かりを表しているのかもしれません。
眠れぬ夜に瞼を腫らすほど思い悩むことがあるのでしょう。
悩みは今すぐには解決できないことかもしれません。
そんな悩みを月の光がそっと包んでくれるという情景が浮かびます。
進めない苦しさ
守るのも捨てるのも
どうせ同じくらい苦しいんだよ
出典: サーチライト/作詞:秋山黄色 作曲:秋山黄色
守るものは何を表し、捨てるものは何なのでしょうか。
それは自分の想いやプライドかもしれません。友達への想いや思い出とも考えられます。
現実をそのまま受け入れることができない時は、その現実はとても苦しいものではないでしょうか。
守ることも捨てることもできず足踏みしているような苦しさが伝わってきます。
それでも前へ
今日を笑えるその日まで
もがけ 僕らの足
出典: サーチライト/作詞:秋山黄色 作曲:秋山黄色
「今日を笑えるその日まで」の一節から、前に進もうとしている気持ちが見えます。
何よりも最後の一節で「もがけ僕らの足」と表現されているのがポイントでしょう。
もがいているのが頭や心・手などではなく足なのです。
その場でもがきながらも前に進もうとしている様子がよく表されています。
誤魔化しきれない生き方
自分で自分を笑うこともできず
誰かに笑われる事もできないんだ
出典: サーチライト/作詞:秋山黄色 作曲:秋山黄色
思いどおりに生きられないことを不甲斐ないと思うのは向上心の現れです。
「理想とする生き方があるでも今の自分ではその生き方に届かない」という想いを感じます。
そんな思いは誰にでもあるのではないでしょうか。
それを解決する手段が忙しさで自分を誤魔化すことなのです。
「笑うことも笑われることもできない」という言葉から読み取れる想いがあります。
それは、それでも誤魔化しきれない自分自身の想いなのでしょう。