BURNOUT SYNDROMES【銀世界】歌詞を解説！キミはどんな存在？「銀世界」の真意を深読み

「何のために生まれてきた？」

誰の心の中にも一度くらいは、ふっと思い浮かぶ問いではないでしょうか。

その疑問には、このパートの歌詞が気持ちよく答えてくれています。

引用歌詞1行目が、その答えなのです。

誰だって、何かを成し遂げるためにこの世に生まれてきたということでしょう。

引用歌詞の2行目は抽象的な表現ながら、「生まれてきた」ということを強く意識させてくれると思います。

この楽曲では、人生で起こり得る困難を雪の世界に例えて歌っているように思います。

それは何も、「ましろのおと」の世界にだけいえることではありません。

越えていかなくてはならないもの、行く先を阻むものは、誰の前にも広がっているのです。

厚く降り積もった雪を解かせるのは、温かな春風しかないのでしょう。

このパートの歌詞では、それは「キミ」だとBURNOUT SYNDROMESは歌っています。

春風となったキミ自身が、まだ見ぬ未来を切り開いていくのだと。

「キミ」という表現は、この楽曲の中で繰り返し使われてきました。

結局それは、どういった存在を指すのでしょう。

思うに「キミ」とは、この楽曲を聴いているすべての人なのではないでしょうか。

つまり、あなた自身です。

誰もが時には銀世界の中で迷い、寒さに翻弄されて道を見失いかけます。

それでも自分自身が「春」をもたらす存在となって、前へと進んでいくしかないのです。

そして「キミ」には間違いなくその力があるのだと、BURNOUT SYNDROMESの歌詞が背中を押すのです。

この曲を聴くすべての人の中に、銀世界はあるのだと思います。

規模の違いはあれど、誰にだってそういう場所はあるはずです。

そういう場所とはつまり、何かを成し遂げようとした時に、行く手を阻んでくるものです。

慈悲の心なく広がって、目標の達成を難しくしています。

そしてその場所はまた、そこに轍が付くのを待ってもいるのではないでしょうか。

進んできた道筋の跡を残して先へ進んでいけと、鼓舞しているようにも思えます。

BURNOUT SYNDROMESが最後に歌ったこのパートは、そのことを伝えているのではないでしょうか。

あるいは、こういう解釈はどうでしょう。

新雪で覆われ、足跡1つない広大な雪原。

それは、私たちの未来そのものだということです。

轍を待って未来が呼んでいるのだと、そう考えるのも面白いかもしれません。

BURNOUT SYNDROMESはTVアニメ「ましろのおと」に、2つの楽曲を提供しています。

1つは【BLIZZARD】で、苦悩の中にある孤独な主人公を歌ったのだそうです。

そしてもう1つが、今回ご紹介した【銀世界】です。

どちらも、雪や寒さをテーマとした曲ですが、【銀世界】は【BLIZZARD】とは趣が違います。

この記事でも分かっていただけたように、【銀世界】には困難の先にある希望が透けて見えます。

共にTVアニメのOPテーマとして起用されましたが、【銀世界】は後半部の曲です。

話が展開していくことで、主人公は仲間を知り、前向きな気持ちも手にしていくようになります。

そんな彼の心情に合わせて、OPテーマも変わったというわけです。

津軽三味線というニッチな題材ながら、とても見応えのあるTVアニメに仕上がっていると思いますよ。

BURNOUT SYNDROMESにはこの他にも、TVアニメに提供している楽曲があります。

若い女性に大人気のバレーボール漫画、「ハイキュー！」のアニメ主題歌の【ヒカリアレ】もその1つです。

どこか【銀世界】のニュアンスと同じような、勇気や前向きな気持ちを与えてくれる楽曲ですよ。

TVアニメ第3期のOPテーマなので、アニメと併せて要チェックではないでしょうか。

数あるBURNOUT SYNDROMESの楽曲でおすすめを知りたいなら、人気ランキングが便利でしょう。

文学に興味があるならぜひ聴いておくべき、BURNOUT SYNDROMESらしい美しい歌詞にも注目です。