BURNOUT SYNDROMESの「ヒカリアレ」とは?

BURNOUT SYNDROMES(バーンアウト シンドロームズ)の「ヒカリアレ」は、2016年10月26日に発売されたメジャー2枚目のシングルです。

人気バレーボール漫画のアニメ化作品、第3期「ハイキュー!! 烏野高校VS白鳥沢学園高校」のオープニング曲としても話題になった楽曲で、「ヒカリアレ」のオープニング曲起用により、BURNOUT SYNDROMESは「ハイキュー!!」のシリーズを通して初となる、2期連続でのオープニング曲担当となりました。

「ハイキュー!! セカンドシーズン」のオープニング曲となり、新人としては異例の好セールスでデビューを飾ったメジャー1stシングルの「FLY HIGH!!」が評価されたことが大きな理由でしょう。

人気の理由は「ハイキュー!!」とマッチする世界観!?

【ヒカリアレ/BURNOUT SYNDROMES】アニメ○○の主題歌!?気になる歌詞を紹介♪の画像

「ハイキュー!!」は「落ちた強豪、飛べない烏」と呼ばれた烏野高校男子バレーボール部が主人公の日向翔陽と天才セッターの影山飛雄を中心にチーム一丸となって再び高みへと勝ち進んでいくストーリーを軸に進んでいきます。

そんなこの作品には、バレーボール部の顧問である現代文教師・武田一鉄の「見よ!古兵烏野の復活だ!」「"負け"は弱さの証明ですか?...」などをはじめとする文学作品のような数多くの名言がその眩しいばかりの青春の一コマを描き出すのに出てくるのも特徴の一つです。

BURNOUT SYNDROMESの文学的な歌詞が響き合う!


そして、BURNOUT SYNDROMESも、青春文學ロックバンドをキャッチコピーとしており、文学的なリリックと高い音楽性を特徴としているため、ある意味「ハイキュー!!」との出会いは運命的だったのかもしれません。

実際に2期の「FLY HIGH!!」に引き続き3期「ヒカリアレ」も、バンドのファンからは勿論「ハイキュー!!」ファンからも愛される結果となりスマッシュヒットを叩き出しました。

特に「ヒカリアレ」は3期の春の高校バレー宮城県大会・決勝戦、白鳥沢学園との厳しい一戦を見事に表現した一曲となっています。

高校バレー注目の3選手と称される牛島若利が率いる白鳥沢学園高校は、絶対王者とよばれ、県内最強の名をほしいままにしている強豪です。

烏野高校がゴミ捨て場にいる烏なら、白鳥沢学園高校は大自然に育まれた大きな鷲。

そんな相手に挑む烏野高校は、何度も地に這いつくばらされ、希望の見えない暗闇の中の戦いを強いられますが、一瞬一瞬の光を手に、やがて攻守ともに道を切り開き勝利へと駆け上っていきます。

そんな様子が描かれたこの曲は暗闇の中で戦う者たちを鼓舞するような力強い歌詞と、道無き道を駆け上り大空へと飛び立っていく姿が想像できるようなダイナミックなメロディーラインが特徴です。

BURNOUT SYNDROMES「ヒカリアレ」の歌詞解釈!

ここからは「ヒカリアレ」の歌詞を紹介していきます。

闇の中で戦う戦士たちに「ヒカリアレ」と照らすような歌詞に注目して読んでみてください。

身体中の細胞に火を熾す勝負の朝

躯中の細胞に火を熾すように
目一杯に空気を吸い込んだ
血と汗を贄に 憧れを聖火に
最大音量で叫べよ

光あれ

未来への祈りを合図に火蓋を切る

出典: https://twitter.com/FHN_hkarun0001/status/784437978592530436

ギターのミュートをバックに始まる歌い出しは指先から心臓、脳、そして爪先まで血が巡り、闘志が灯るような感覚、試合の日の朝の空気と緊張感を感じるようですね。

自分の努力の証である血と汗を引き換えに、そして、全国の舞台という憧れを聖火のように脈々と引き継いで叫ぶのは、自分たちの未来に「光あれ」という祈りです。

勝負に臨む前、そして物語が始まるという高揚感にも満ちたこの歌い出し。

続きの歌詞も見ていきましょう。

二寸先の栄光を信じて一寸先の絶望を乗り越えろ

光あれ
行け 闇を滑走路にして
己の道を敬虔に駆けろ

光あれ
一寸先の絶望へ
二寸先の栄光を信じて

出典: https://twitter.com/tottoriganba/status/813318913857622016

「闇を滑走路にして」という歌詞は道無き道を切り開き、突き進むその勢いが、大空へと飛び立つ準備ということですね。

そして、大きな夢を追いかける中で、こんな夢叶うわけないんだけどなどと謙遜することもあるかもしれませんが、そんな一瞬の弱い気持ちですら影響するくらい、夢を叶えるには紙一重の勝利を掴み続けなければならないのです。

だからこそ、夢へと進む己の道を、疑うことも知らない敬虔な信者のように、一心に信じて駆けろといっているのですね。

また、絶望に立ちはだかられると、人間その先が見えなくなり、いつまでもこの暗闇が続くなら逃げ出したいと心が折れてしまいがちですが、「一寸先の絶望」の「二寸先」には「栄光」があるかもしれないのです。

絶望に打ち克つ意志がやがて栄光を導く。

その強い意志こそ「光」なのかもしれませんね。

夢は重くのしかかる十字架であり、プライド