すべてが一押しのシングルCD

「小さな風景」は2018年5月にリリースされました。

シングルCDとしてのリリースですが、中身の濃さに驚かされました。

「この道を/会いに行く/坂道を上って/小さな風景」は、小田和正の通算30枚目のシングル。2013年4月以来5年1か月ぶりとなるこのシングル。また、収録されている4曲すべてがタイアップというのも自身初である。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/この道を/会いに行く/坂道を上って/小さな風景

精力的な音楽活動を常に続けている小田和正さんですが、シングルのリリースは久しぶりだったのですね。

待望のシングルに収録されたのは、4曲すべてがどこかで耳にしたことがある楽曲です。

両A面でリリースという言葉はよく聞きますが、4曲とも聴くべき楽曲として収録。

1枚で4曲全部耳へのご褒美にしてくれた、小田和正さんのサービス精神に感謝です

タイアップをご紹介♪

【小田和正/小さな風景】「遺留捜査」の主題歌は出来るだけ言葉少く印象的にと制作された曲…歌詞を解釈の画像

1.この道を - (3:24)
TBS系 日曜劇場『ブラックペアン』主題歌
2.会いに行く - (4:02)
フジテレビ系『めざましテレビ』テーマソング
3.坂道を上って - (3:53)
映画『坂道のアポロン』主題歌
4.小さな風景 - (3:45)
テレビ朝日系連続ドラマ『遺留捜査』主題歌

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/この道を/会いに行く/坂道を上って/小さな風景

話題のドラマ・朝の情報番組・映画で流れる楽曲で構成されました。

収録されたタイトルを見ただけで顔がほころんでしまいます。

この4曲が1枚に収められているなんて神シングルCDです。

そしてCDであれば4曲目に収められた「小さな風景」、ベストポジションにこの楽曲がいますね。

ドラマもエンディングで「小さな風景」が流れます。

最後に流れる「小さな風景」はいつまでも耳に残り、心の中で繰り返されます。

粛々と捜査を進める刑事が主役

【小田和正/小さな風景】「遺留捜査」の主題歌は出来るだけ言葉少く印象的にと制作された曲…歌詞を解釈の画像

らしくない、そこが人気です

主題歌が使われたドラマ「遺留捜査」にも触れておきたいとおもいます。

『遺留捜査』(いりゅうそうさ)は、テレビ朝日・東映製作の連続刑事ドラマシリーズ。主演は上川隆也。非常にマイペースな性格で、遺留品に対する気持ちがかなり強いため、上司の命令を無視し単独行動を取ることもある。「木曜ミステリー」枠にてS.5を放送。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/遺留捜査

「小さな風景」はドラマシーズン5のエンディングに流れる主題歌です。

主人公は悲惨な事件に出会っても、自分のスタンスを崩すことなく作業を進める刑事。

この刑事を演じるのが上川隆也さんです。はまり役ですね。たたずまいも話し方も、上川さんにしか出せない空気があります。

刑事という役職名がこれほど似合わない刑事、と思わせる設定も魅力の一つ。

仕事は淡々と粛々とこなすモノと思わせつつ、核心へ迫っていく集中力は隠しきれません。

ドラマの中で交わされる会話はセリフのはず、でもカメラワークは後ろにある風景も見せてくれます。

ドラマのストーリーの最初から最後まで、どこを切り取っても主題歌歌詞が見えてくるようです。

静寂に耳を澄ますような世界で積み重ねられた風景を、見ていきたいと思います。

171文字の主題歌

言葉少なく…とあるように、ホント少ないです。歌の長さは全体で3分45秒ですが、歌詞は171文字。

エコが重要な時代なので作詞も省エネで作られた…という訳ではありませんね。

少ない言葉と文字をつないでいるので、無駄な部分は1つもありません。

171文字すべてが見逃し禁止です

今は一人で歩く道

【小田和正/小さな風景】「遺留捜査」の主題歌は出来るだけ言葉少く印象的にと制作された曲…歌詞を解釈の画像

なん度も 二人で 歩いた 道なのに

出典: 小さな風景/作詞:小田和正 作曲:小田和正

二人がいつも歩いていた道、繰り返し歩いた道ならば日常生活で使う道ですね。

最寄り駅へ向かう道・お気に入りのカフェに行く道・緑が多い公園へ続く道、二人で歩いた時間を忘れることはありません。

『歩いた』というすでに思い出になっている過去形が、シーンとした空気を作り出します。

音も色も消えた中で立ち止まった、歌の主人公の姿が浮かびます。