きっと僕は 君の心の
小さな風景に 気づかなかったんだ
出典: 小さな風景/作詞:小田和正 作曲:小田和正
僕が気づくことができなかった、君の心の中にある本当の気持ち。
僕の心にはどうしても広がることの無い景色を、君だけは見ていました。
気持ちのすれ違いを、ボタンの掛け違いなどと表現しますね。
ボタンの掛け違いを防ぐなら一番下のボタンからはめれば良いのよ、なんてアドバイスされます。
でも1番上からはめた方が気が引き締まるんだ、などと返答すれば気持ちはすれ違うばかり。
小さなことがきっかけですれ違う二人、それに気づけなかった僕。
君が見ているものは、君が大切にしているものだったということに気づけませんでした。
気がつかないふりをしたわけでもないのに、見ないようにしたことも無いのに…。そんな言い訳は通用しません。
もう一度会いたい…
取り戻せるのなら
今 君がここにいたら
何を思うだろう あの笑顔で
出典: 小さな風景/作詞:小田和正 作曲:小田和正
僕が立ち止まっている姿を見たら、君はどんな言葉をかけてくれるのだろうか。
あの日のように、いつもと変わらない表情とトーンで、君は僕に話しかけてくれるものと思っています。
でもそれが僕のわがままであることも分かっています。僕の願いは君にはもう届きません。
いつもの道をもう一度一緒に歩きたい、君と日常の何気ない会話をもう一度交わしたい。
特別なことは何も望んでいません。毎日の当たり前な時間をもう一度君と過ごしたいだけ。
それを君も望んでいたと僕は信じ続けることで、心の中で溢れそうになる涙を止めることができます。
歌詞はここで終わるけれど
後悔をするだけでは
きっと僕は 君の心の
小さな風景に 気づかなかったんだ
出典: 小さな風景/作詞:小田和正 作曲:小田和正
最後の24文字の歌詞です。気が付くことが出来なかった『小さな風景』で歌は終わります。
『小さな風景』は誰の心にもあります。
それに気がつかなかったことは仕方がないことだったかもしれません。
誰もが同じ思いで生きている訳ではありません。
同じものを見ていても、悲しみの感じ方も違います。
自分が見ているものと相手が見ているものに距離があるなら、それを埋める努力が必要な時もあります。
気づかないことや気づけないことを後悔するだけでは、いつまでも相手が見ていたものは分かりません。
後悔よりも大切なことに気がつくことで、相手が見ていたものが分かって来る気がするのです。
心は終わりません
歌はここで終わりです。過去になってしまった愛おしい時間が、少ない言葉で歌詞になりました。
歌は終わっても歌にある心は終わっていません。余韻よりもっと強い思いが続きます。
もしかしたらここにいない君は、もう二度と会うことができない人なのかもしれません。
残された僕は、思い出の中だけで生きているような錯覚に陥ります。
でも笑顔で僕を見ている君を感じれば、見ることが出来なかった景色を探すために歩き始めます。
一緒に歩いたあの日と同じ時間は、もう取り戻せません。
それでも見えている今の中で生きて欲しいというメッセージを小田和正さんが贈ってくれました。
君と一緒だった道を一人で歩いて行きます。緩く青く広がる空が、君の心のように導いてくれます。
「しおり/ナオト・インティライミ」のリリックビデオと歌詞を解説!ドラマ「執事 西園寺の名推理」主題歌 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
ナオト・インティライミさんから夏の贈り物が届きました。今回は両A面でのお届けです。ジャケ写の横顔の視線の先には何があるのでしょうか。遠くを眺めながら心の中も見ている眼差しで「しおり」を挟んだページを開きます。
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