「ラピスラズリ」の作詞は藍井エイルさんと加藤裕介さんの2人で行われました。
1番の歌詞は加藤裕介さんがほとんど作っていたようで、その世界観に藍井エイルさんが合わせて作詞を行う形になりました。
なので歌詞を書く文章量は少なかったのですが、その世界観に合わせた主人公の思い、情景などを歌詞にするのが難しかったようです。
世界観を崩さないように、綺麗を保ったまま熱い言葉をバランスよく合わせたりと難航したようで、レコーディング中にも並行して作詞を行っていたようです。
作詞の際は藍井エイルでは無く、Eirという名義が使われているので覚えておきましょう。
夜空を舞う蒼き三日月 まばゆい世界は雲を超え
今 奏でる旅立ちを
願いは彼方へ 流れゆく
出典: ラピスラズリ/作詞:Eir,加藤裕介 作曲:加藤裕介
形のない物語が 月明かりへ染み渡れば
君の中の宝物が 今 風に溶けてゆく
出典: ラピスラズリ/作詞:Eir,加藤裕介 作曲:加藤裕介
今歩いているのは形のない物語。形の残る文章でも無いので、誰にも知られないかもしれません。
そんな”君”に対して照らしてくれるのは月の明かりです。
暗い夜道を歩いていく中で、優しく照らしてくれることでしょう。ふと我に帰ることが出来るのです。
宝物は今までの自分の人生そのものでしょう。誰に知られるでも無く、自分の記憶の中に残り続けるのです。
しかし風が吹けば、これまで歩いてきた足跡すら消えてしまいます。
自分の人生が自分の心の中にしか無いことを思い知らされます。切なくも、美しく感じます。
明日はありのままで羽ばたいてみよう
いつかどこかで君は 欲しがったよね
聞こえるだろう ほら輝いていたあの日の夢
出典: ラピスラズリ/作詞:Eir,加藤裕介 作曲:加藤裕介
月に照らされた時、ふと前向きな気持ちになれるのです。
誰もいない孤独な道であっても、自分の味方になってくれている気がします。
”自分の信念を貫いていこう”と思わせてくれます。
ネガティブになっている感情すら跳ね除けてしまう力が月の光にはあるのかもしれません。
Aメロでは情景描写が多く描かれていましたが、Bメロでは主人公の気持ちが前面に出ています。
ぼんやりしていた世界観に”夢”という強い言葉が入ることで一気に印象が変わりますね。
夜空を舞う蒼き三日月 まばゆい世界は雲を超え
今 奏でる旅立ちを
願いは彼方へ
あぁ この夢が果てるまで
出典: ラピスラズリ/作詞:Eir,加藤裕介 作曲:加藤裕介
三日月が遥か遠いところで雲を越えています。
目を凝らしたところで動いているのか分からないですが、月は回り続けています。
生きることは旅立ちの連続です。月に願いを告げたら、それを追いかけるように、夢果てるまで歩いていくのです。
終わりに
藍井エイルさんの「ラピスラズリ」を紹介させて頂きました。
楽曲、MV、藍井エイルさんの世界観など、とてもマッチしていると思いますが、歌詞に関しては非常に難しかったです。
藍井エイルさんが作詞に難航していたのも分かる気がしました。
藍井エイルさんの代表曲といえば、今は「ラピスラズリ」が挙げられるでしょう。
活動再開を果たし、「ラピスラズリ」を超えるような名曲が生まれることを期待しています。
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