君が言う“がんばって”を捻くれず受け止められる
大きな人でいるようがんばるよ
出典: ね、がんばるよ/作詞:吉田美和 作曲:中村正人
見返りを求めずに“がんばる”のはなかなか難しいことです。
けれどふたり一緒ならできるかもしれない。
タイトルの「ね、」にはパートナーとの同意が込められているように感じます。
温かな涙をさそう曲です。
第8位『春雷』
春といえばモチーフとして桜が使われることが圧倒的に多いなかであえて雷をチョイスするのがKinKi Kidsらしさ。
春雷とは春の訪れを告げる雷のことで、激しさを伴う夏の雷とはニュアンスが違います。
雷による知らせを受けた虫が目覚めることから「虫出しの雷」ともといわれ、覚醒の意味を含みます。
春雷が今までの僕を変えてしまうだろう
他人(ひと)の為?いや僕の為?
理由なんてないさ
今、君に逢いに行く
そう決めたよ
出典: 春雷/作詞:上田ケンジ 作曲:小田原友洋
「男子、三日会わざれば刮目して見よ」といいますが、急に男らしくなる胸熱展開に涙します。
KinKi Kidsのなかでも男性に好評な曲のひとつです。
春は出会いと別れの季節であり、周りの環境が大きく変わる時期でもあります。
そんな時に、周りに知り合いもおらず頼れる人がいなければ、非常に心細く感じるでしょう。
そんな状態の「君」に、強い意志が春雷とともに芽生えた「僕」は会いに行こうとしているのです。
新しい土地や環境で頑張ろうとする時には、大きな意思の変化が力になることもあります。
春雷のような強い意思に突き動かされている姿に共感できる人も多い曲です。
第7位『雨のMelody』
第7位『雨のMelody』は1999年に発売された8枚目のシングルです。
当時は8cmCDでしたが2002年にマキシシングル(12cmCD)が再発売されました。
短調を奏でるアコースティックギターの音色とコーラスが美しくも切ないKinKi Kidsらしいナンバーです。
泣きポイントはなんといってもその歌詞。
別れた恋人をなお一途に思い続けてしまう、どしゃぶりの心模様を歌い上げています。
ぼくを大人にしたのはきみさ
こんなつらい孤独やさびしさで
出典: 雨のMelody/作詞:康珍化 作曲:坂井秀陽・武藤敏史
後ろ髪を引かれながら別れて何を思うか……それがもっともよく表れている部分を抜粋してみました。
悲しみに押しつぶされそうな心の悲鳴、胸の痛みがひしひしと伝わってきます。
好きな歌の上位に挙げているファンの方も少なくないようです。
この楽曲はジャニーズ内でも人気が高く、デビュー組、ジュニア関係なく、好きな楽曲としてあげる人が多い曲でもあります。
ある番組でKAT-TUNが司会を務めていた際には、KinKi Kidsとコラボしてこの楽曲を披露しました。
滅多にみられない2組のパフォーマンスはファンからも好評だったようです。
KinKi Kidsの泣ける曲ベスト6位~4位
第10位~第7位まで4曲を取り上げましたが、Kinki Kidsの楽曲はいずれも少し俗っぽくて情緒的です。
根底にいわゆる浪花節的な調子が流れているのが、世代や性別関係なく日本人の感性を刺激する理由でしょう。
続いて第6位~第4位までを紹介します。
第6位『愛のかたまり』
第6位『愛のかたまり』は2001年に発売された13枚目のシングル『Hey! みんな元気かい?』のカップリング曲。
結晶ではなくかたまりとするところに愛の大きさを感じます。