銀色 暗号(ぎんいろ あんごう)とは

オリジナル・アルバム『Ø』に収録

「銀色 暗号」は2007年11月14日に発売された、KinKi Kids 10作目のオリジナル・アルバム『Ø』(ファイ)に収録された楽曲です。

KinKi Kidsアルバム1997年発売の「A album」から始まり、以降、ずっとA、B、C・・・とアルファベットを冠した名称だったのですが、この10枚目のアルバムだけ例外として空集合を表す記号「Ø」の文字があてられました。

「Ø」の文字は1と0の組み合わせであり、「10周年」と「0からの新たなスタート」という意味をこめて名付けられたそうです。

【銀色 暗号/KinKi Kids】剛と光一の共作曲の歌詞の意味を徹底解釈♪切なくて美しい曲と話題!の画像

作詞は剛、作曲は光一が担当

クレジットによれば、作詞・堂本剛(どうもと つよし)、作曲・堂本光一(どうもと こういち)、編曲は作・編曲家・ベーシストでもある吉田建(よしだ けん)が担当しています。

吉田健は2004年からKinKi Kidsコンサート・ツアーバンド・マスターを務めており、KinKi Kidsの2人も「自分たちの曲の一番の理解者」と信頼を寄せているそうです。

KinKi Kidsの2人による共作は、2005年11月16日に発売された8作目のオリジナル・アルバム『H album -H・A・N・D-』(エイチ・アルバム ハンド)に収録された「恋涙(れんるい)」に次ぐものとされています。

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曲の生まれた背景は

曲が先で、歌詞が後から付けられた

「銀色 暗号」に関しては、堂本光一の曲が先にあって、そこに堂本剛が詞を付けたということです。

できあがったメロディに歌詞を付ける中で、やや抽象的で観念的、リリシズム(抒情性)に富んだこの曲の特徴が生まれたのかもしれませんね。

この曲の歌詞について、発表当時のラジオ番組のインタビューの中で、堂本剛が「冬に向かう今の時期にぴったりの曲」「女性が男性にプロポーズされて、二度と来ないその日、その感情、愛を、いつまでも大切にしていたい、みたいな乙女な詞」と解説しています。

「暗号」の意味がファンの憶測を呼ぶ

しかしこの曲のタイトルに「暗号」という言葉が含まれていることなどから様々な憶測を呼び、これは堂本剛から堂本光一への気持ちを歌ったものではないか、などのうわさも飛び交っています。

どうも美少年2人のデュオ、というスタイルやステージ上でもKISSしたりすることから、「2人の間には特別な感情があるのでは」といった想像をめぐらしてしまうファンも多いようです。

歌詞の内容について

その真実はどうなのか?実際の歌詞の内容を見ていきましょう。

堂本剛の歌詞は女性の視点で描かれており、一見すると抽象的で、わかりにくく思えるかもしれません。

歌の冒頭部分

寒風に あなた放った言の葉
一瞬ね 四季たちが揺れて死んだ

恐がって 聴けずにいた未来曲
耳にあて 幼き日々閉じ込めた

Makeした アスファルトを足で撫でた
答え探すふり Fakeryなあたし 唇噛む

出典: https://twitter.com/KinKi_bot_/status/927843513869377536

夜の歩道、ぼそぼそと会話する男女の姿が浮かび上がります。

男性からは何か胸に刺さる言葉(プロポーズの言葉?)が発せられたようです。

Fakeryとは「ごまかし、いんちき」の意味で、女性はどうも素直になれない、感情をストレートに表現できず、何かにおびえている様子が伺えます。

後半の歌詞は