「恋涙」の概要
「恋涙」は、KinKi Kidsのアルバム「H album -H・A・N・D-」に収録された楽曲です。
「れんるい」と読みますが、これは造語で「恋によって流す涙」の事を指します。
KinKi Kidsの全楽曲を対象とした人気投票でも5位にランクインしており、ファンに愛されている作品です。
作詞と作曲は?
そんな素敵な本曲は、なんとKinKi Kidsの二人の手によって作られています。
作詞担当は剛くん、作曲担当は光一くんです。ファンにとっても嬉しい、久々の共作となりました。
2005年のリリースですが、この頃になるともう二人の作詞・作曲もかなり板についてきていると感じます。
外部の作家さんによって作られた曲と聴き分けがつかないほど、魅力的な仕上がりです。
なお、前述の人気投票で1位となった「愛のかたまり」も同じように剛くんの作詞、そして光一くんの作曲。
ファンのみんなは、表現者としてのKinKi Kidsはもちろんのこと、制作者としての彼らも評価していることがわかります。
二人それぞれが作詞・作曲を担当し、そうして出来上がった作品がしっかり評価されている、というのは素晴らしい事です。
歌とダンス、さらには制作までをこなす彼らの音楽に対する熱意にはいつも驚かされます。
「恋涙」の歌詞をチェック!
主人公と「恋涙」との勝負
ねぇ…恋涙
あたしが勝っても恨みっこなしよ
死なせない運ばれた
命から生まれた Love
出典: 恋涙/作詞:堂本剛 作曲:堂本光一
「恋涙」への語り掛けから始まる、曲冒頭の歌詞です。
本曲の歌詞は、主人公である女性と「恋涙」との勝負がテーマとなっています。
恋をして流す涙、そしてそれに負けじと恋を実らせるため奮闘する彼女。
「死なせない」というのは「恋を終わらせない」ということを意味しているのだと読み解くことができます。
「あなた」によって変わることが出来た自分
そんな眼は捨てておいで
あの冬あなたが云ったの
素直に従った恥じらいを飼いながら
血液が流れてる あなたを抱き返す為ね
呼吸は続くわ 愛しさを欲張って
出典: 恋涙/作詞:堂本剛 作曲:堂本光一
「そんな眼は」の部分は、この恋の相手である彼のセリフとして解釈できました。
「もっとありのままの自分でいればいい」ということを伝えているのでしょうか。
また、注目できるのはこの部分での「飼う」という表現です。
「無くそうとしても無くすことができず、やむなく引き連れているもの」という、「恥じらい」に対する彼女の感情。
そんな複雑な思いが、この短い言葉の中に込められています。
あなたに出会えたことで、主人公は「恥じらい」を感じながらも初めて自分をさらけ出すことができたのでしょう。
血液も呼吸も、生きていくことのすべてが「あなた」のためにある、と彼女は訴えます。
「幸せ」と、その裏にある恐怖
誰かのことを想える心がある
だから恐いの
幸せは何時も死角狙ってる
出典: 恋涙/作詞:堂本剛 作曲:堂本光一
Bメロ部分の歌詞です。
恋とは喜ばしいもので、また反面ではそれが消えてしまったり、否定されてしまう、という不安も感じさせるもの。
そんな「幸せ」の二面性を「死角」という言葉によって描いています。
恋に不慣れで、臆病な彼女の気持ちを汲み取ることが出来ます。
「恋涙」を尊いものとして扱う彼女
ねぇ…恋涙
二度と帰ることなく銀河の果て
堕ちないで 輝いてて
夜にもたれていて
ねぇ…恋涙
あたしが勝っても恨みっこなしよ
死なせない運ばれた命から
生まれた Love
出典: 恋涙/作詞:堂本剛 作曲:堂本光一