好きだから打ち明けたい。

打ち明けたら別れることになるのは明白なほど重大な秘密。

別れたくないから打ち明けられない。

この堂々巡りが続きます。

自分のことを愛してくれてありがとうの気持ち

誰より深く私を知っていた
あなたにだけ言えない
秘密がある

出典: LITMUS/作詞:小林壱誓 作曲:小林壱誓、穴見真吾

誰よりも深く自分のことを思ってくれている彼。

だからこそ言えない秘密なのです。

彼の苦しむ顔を見たくない。

そう思ってしまう主人公もまた、彼のことを愛しているからです。

秘密を伝えて彼を苦しませたくない

その手をその目を
その輝きをそのままに
別れも告げずに
離れてしまえたらいいのに

出典: LITMUS/作詞:小林壱誓 作曲:小林壱誓、穴見真吾

相手を好きになればなるほど、自分の過去から逃げ出したい。

でも、過去はずっと自分の心について回るのです。

それならば彼の前から姿を消してしまいたい。

そんな思いの感じられるサビに突入します。

彼の大きくて温かい手、彼のまっすぐな瞳が大好きな主人公。

彼に自分の秘密がばれてしまう前に、何も言わずに離れられたら気は楽かもしれない。

でもやっぱり今の幸せが大切すぎて、彼と離れることができずにいます。

リトマスはどんな状況を表しているのか

緑黄色社会【LITMUS】歌詞の意味を考察!別れを告げられない理由とは?あなたに言えない秘密に迫るの画像

曲のタイトルであるリトマスとは、リトマス試験紙のことでしょう。

いきなりリトマス試験紙が出てきて、どんなことを伝えたいのかを読み解きます。

赤か青かどっちかの答えが明確に出てしまうのがリトマス

おのれ
どれほどあなたを想っていても
リトマスの紙は翳せないまま
わたしはそれでも
あなたの側に居てしまう

出典: LITMUS/作詞:小林壱誓 作曲:小林壱誓、穴見真吾

「おのれ」は、別れるべきなのに別れられない自分に向けたののしりの言葉です。

彼のためを思えば、こんな自分と付き合っているより別れたほうがいいはずと考える主人公。

それなのにどうしても彼を深く愛しているから、彼のそばにいたくなってしまう。

そんな弱い自分を情けなく思っているのでしょう。

リトマス試験紙が明暗を分けるのが怖い気持ち

化学の実験で使うリトマス試験紙は、液体が酸性だと赤色に、アルカリ性だと青色に染まります。

リトマス試験紙に自分という液体をたらすというのは、おそらく彼に秘密を告白するという行為。 

果たして結果は赤になる?

それとも青になる?

赤なら彼は秘密のある自分も受け入れてくれて、すべてを知ったまま愛し続けてくれる。

青なら彼から嫌われ、もう二度と自分を受け入れてくれない。

…そんな風に、赤か青か、どちらかがはっきりと決められてしまう瞬間が怖くてたまらないのです。

本当はもう秘密はばれているのかもと思う怖さ

何も言わずに 何も触れずに
全て透かされているかのような夜だ
そんなあなたの目に宿る光を
とめどなくそれとなく抱きとめる

出典: LITMUS/作詞:小林壱誓 作曲:小林壱誓、穴見真吾

彼に言えない秘密を抱えたまま一緒にいるけれど、ひょっとして彼も何か察しているかもしれない。

私に隠しごとがあることに気づいている?

もしかして、隠している秘密の内容まで推測できているの?

すべてを見透かされているように感じる夜です。

彼はきっとまっすぐな性格の人なのでしょう。

間違ったことは許さないタイプかもしれません。

その射貫くような視線がつらいけれど、そんな彼のすべてを今はただ抱きしめたいという主人公です。