ナナちゃん目線の大森靖子の姿
運命も 必然も 全部全部関係ない
ただ側にいる全部 YESだ 絶対 絶対
大丈夫 知ってるもん ステージの上
戦ってる優しさここで見てたから
出典: 7:77/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
ここからはナナちゃん目線で語られていきます。
ここの歌詞ではステージ上で歌う大森靖子へのエールになっています。
しかし裏を返せば、こういう風に思われたいという彼女の思いともとれます。
結局は大森靖子のナナちゃんに対する愛が逆説的に表現されてるわけです。
それにしても、ただ側にいるあなたを全部肯定するというのはかなりストレートな愛だと感じます。
ナナちゃんを通して「誰かには分かってほしい!」というファンへの熱い思いかもしれませんね。
これは歌詞を読んだ者の受け取り方次第でしょう。
例のあの事件を思わせる歌詞
そんな弱い魔法じゃ今時 晒しあげられて垢消し
いつまで余韻で生きてんの 夢は爆弾 弾切れだもっとくれ
出典: 7:77/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
ここの歌詞はナナちゃんは一切関係なく、自分に関することでしょう。
垢消しとは恐らくTwitterのアカウントを削除すること。
そうなるとこの歌詞はあの事件について書かれたものと考えるのが自然です。
事の発端は2017年9月9日に開催された音楽フェスBAYCAMP2017。
そこで大森靖子は出演し、その中で「音楽を捨てよ、そして音楽へ」という楽曲を演奏しました。
その曲は繰り返し「音楽は魔法ではない」というフレーズが出てくる楽曲。
問題はその後です。
大森靖子の次の出番だったロックバンド「Yogee New Waves」。
ボーカリストが「音楽は魔法だよ」と発言したのです。
大森靖子にしたら自分の信条を踏みにじられたと感じたのでしょう。
またその後に、Yogeeのベースの弦が切れるとうハプニングが発生。
Yogee側は急遽、大森靖子のバンドからベースを借りました。
ただバンドのベーシスト本人から直接許可を取らなかった事が明るみに。
不本意ながらYogee側は大森靖子の怒りをさらに買ってしまうことになったのです。
その後Yogeeを非難するツイートをしたあとに自らのアカウントを削除するまでに発展します。
歌詞では魔法とあるので、十中八九この事件のことを歌ってますね。
あえてこんな蒸し返すような歌詞を書いたのかはわかりません。
その後「いつまでも余韻で~」と続くので反省の意味とも取れなくもないです。
しかしナナちゃんへの愛を歌う曲の中でこういった歌詞を入れるのはなかなか油断できません。
やはり只者ではないと思わずにはいられません。
理解されない自分を吹き飛ばす歌詞
なんにも満足できないな 7:77
天才でまじごめんなさい 7:77
ナナちゃんは今日もめっかわ 7:77
出典: 7:77/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
ここでは自分の努力や成果に対して正当に評価されてない事へのいら立ちが見えます。
確かにその音楽性の高さより、奇抜なファッションや言動などが注目を浴びがちな面もあります。
ある程度仕方ないとはいえ彼女的には納得できないでしょう。
しかしそんな状況でもナナちゃんを「めっかわ」と愛でる大森靖子。凄いです。
ここでの天使とは大森靖子なのかナナちゃんなのか
親衛隊 正論じゃなくたって大事さ
天使は性格悪くなきゃ勤まんない
間違って 狂って 何を殺したって
全世界が敵でもずっと守りたい
出典: 7:77/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
ここの歌詞は大森靖子の熱いアイドル論が見えます。
個人的にはこの歌の中で一番重要な箇所な気がします。
天使はアイドルと解釈できます。
ただその天使が大森靖子自身かナナちゃんなのかはわかりません。
そしてずっと守りたいとは誰が誰を対象にした言葉なのか。
ここも色んな解釈ができそうで面白いところですね。
大森靖子がずっとナナちゃんを守りたいとも解釈できます。
もし大森靖子自身が天使=アイドルで、守りたいのが自身のアーティスト像なら。
そう捉えるとここの歌詞の奥深さを感じることができます。
ずっと守っていくという力強い意思
ナナの魔法で 全部全部ないないない
忘れるなんて無理かもけど
再生 再生
運命も 必然も 全部全部関係ない
ただ側にいる全部 YESだ 絶対 絶対
間違って 狂って 何を殺したって
全世界が敵でもずっと守りたい
出典: 7:77/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
ナナちゃんの魔法で何を忘れようとしているのかはわかりません。
例の事件の事を言っていると解釈できます。
それほどYogee側と大森靖子側双方にとって忘れがたい事件だったのは間違いないです。
そして次の歌詞ではまた、とにかく守りたいという気持ちが見える歌詞が続きます。
「ただ側にいる」とはステージ上にいるナナちゃんのことでしょうか?
もしかしたら何があっても付いてきてくれるファンのことかもしれません。
だとすればアーティストとしてファンの為に強く生きようという彼女の決意表明ととれます。