第1位「季節は次々死んでいく」
2015年2月18日にリリースされた「季節は次々死んでいく」。
文字の形に切り抜かれた生肉をひたすら食べ続ける女性が印象的なMVです。
amazarashiの哲学が詰め込まれた代表曲だと思います。
少しショッキングな映像ですので、血などの表現が苦手な方はご視聴の際はご注意くださいね。
「季節は次々死んでいく/amazarashi」のMVの衝撃的すぎる?!歌詞を徹底解釈!アニメ主題歌♪ - otokake(オトカケ)
2015年1月より放送された『東京喰種トーキョーグール√A(ルートエー)』のエンディングテーマ曲としても注目を浴びた「季節は次々死んでいく」の衝撃的なMVと歌詞について、徹底解説します!
『世界収束二一一六』収録。
「ニヒリズム」という哲学。「amazarashi」という哲学。
筆者は、amazarashiの世界観は「ニヒリズム」に基づくものと思っています。ニヒリズムとは、日本語になおすと「虚無主義」。
簡単に言うと、「私たちが生きる世界や、人間が存在することの意味、生きることの理由、命の価値など無い」とする考え方です。
※あくまで筆者の解釈ですので、もっと正確に知りたいという方は哲学を学んでくださいね。
amazarashiの歌詞は、聴いていると心がざわついてしまうことが多いですよね。
目を背けたい、認めたくない、もう嫌だと逃げたくなる。リスナーにとっては感情をひどく揺さぶられる音楽です。
あなたは、「生きる意味や価値なんか無い」と言われたら、どう思いますか?「そんなことないよ!」と否定したくはなりませんか?
だって、その考えを肯定してしまったら、自分の生きる意味や価値がないと認めてしまうことになるから。
だからamazarashiの音楽を聴くと心がざわついてしまうのだと思います。筆者はそうでした。
しかし、amazarashiの歌詞描写はあまりにも淡々としていますよね。その理由が、「ニヒリズム」にあると思ったのです。
amazarashiは、ニヒリズムをすべて受け入れているのではないでしょうか。
言葉を変えれば、「諦め」が根底にあるのではないかと思ったのです。
「生きる意味や価値など無い」という事実を、一度は受け入れまいと否定し足掻いた。そしてそれが「諦め」になった。否定することを諦め、受け入れたのです。
哲学とは、「その上でどう生きるか」を問い続ける学問です。
amazarashiは、無意味であるという事実を受け入れ、どう生きるのかを必死に問いひたむきに生きることと向き合っている。
それがamazarashiという哲学。
一見すれば、決してポジティブな歌ではありません。
しかし彼らの音楽には、一辺倒に希望や未来を歌う音楽とは違った形で、鈍く光る希望が、淡々と歌われていると思います。
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