君をLunatic Gateまで連れていってあげる
この僕以外には誰にもできない事
今夜も君をメロディアスに奏でてあげるから
何か隠してるその扉 開いてみせて
出典: Lunatic Gate/作詞:yasu 作曲:you
ここまできたら、「Lunatic Gate」の意味が何だかなんとなく分かってくるかもしれません。
彼女を狂人にできるのは自分だけと自負しています。
その上で、彼女が秘めている何かを暴こうとしているのです。
この女性は何か、本心を隠しているのでしょうか。
主人公はそれを見透かしています。
甘え上手な小悪魔な女性は、本当の胸の内をなかなか明かさないのでしょう。
「Lunatic Gate」に誘うことで、その秘密を暴こうというのですね。
彼女に夢中な主人公
主人公の男性は、すっかりこの女性にゾッコンです。
本心では見下されているのは分かっているのに。
「魔性の女」と呼ぶに相応しい人なのでしょうね。
2番では、どんどん彼女のペースに巻き込まれていく主人公が描かれます。
日向にいる彼女
暗闇より 太陽の下の方が
似合いすぎてる君を見つめられないのはなぜ?
出典: Lunatic Gate/作詞:yasu 作曲:you
これはデートか何かをしているシーンなのかもしれません。
いつもは夜に会っている彼女ですが、昼間の方が似合うと語っています。
つまり女性は、夜と昼でまったく印象が違っているのではないでしょうか。
その上昼間の方が生き生きして見え、さらに魅力的に見えてしまうのでしょう。
主人公は思わぬ発見に、受け入れられず少々困惑気味なのです。
気が付けば相手のペースに
気がつけば 僕はラビリンスに連れさられていて
いたずらな君の仕草にあやつられてる
輪郭のない憂鬱に誰か麻酔をかけて
このままじゃ 僕は君から離れられなくなる
出典: Lunatic Gate/作詞:yasu 作曲:you
最初は自分がリードしていたはずなのに、主人公はいつの間にか相手にリードされてしまいました。
「ラビリンス」、つまり迷宮に閉じ込められたような気分なのです。
それは幸せなのかもしれませんが、同時に憂鬱をも感じさせるのでしょう。
このままだと彼女無しには生きていけなくなる。
それが不安で仕方ないのです。
ですが、何故それが憂鬱なのでしょうか。
好きな人と一緒にいられるのは、本来幸せであるはずです。
それなのに憂鬱な気分になってしまうのは、女性との関係が微妙なものだからでしょう。
要するに、この女性とこの先ずっといられる保証はないのです。
だからこそ、女性に夢中になっていくのが怖いのかもしれません。
本当の想いとは
主人公と彼女の関係は、一言では言い表せない微妙な関係です。
恐らく彼自身の感情も、自分でもよく分からない状態になっているのでしょう。
そのことは、女性側も気付いています。
二人の関係は、これからどうなっていくのでしょうか。
自分たちの関係って…
つかみ所のない関係と知りながら君は
何も言わず 僕の腕で朝を迎える
とりつくろう 笑顔に乾いた涙の後が
ごまかすつもりなら もう少し うまく嘘をついて
出典: Lunatic Gate/作詞:yasu 作曲:you
最初は一度きりの、割り切った関係になるはずだったのかもしれません。
しかし主人公は女性の魅力に惹かれ、ズルズルと関係が続いてしまっている状況です。
本当は好きでも何でもないうわべだけの関係なのか、本当に愛しているのかも分かりません。
彼女の方も、そんな何とも呼べない関係になっていることは分かっているようです。
ですがそのことには何も触れず、いつも通りの朝を迎えます。
本当はこの関係、はっきりとさせておくべきでしょう。
それでもしないのは、はっきりさせた途端すべてが崩れる可能性があるのです。
一緒にいられなくなる恐怖すら、感じているのかもしれません。
お互いそんな状態だからこそ、なんとなくこの微妙な関係が続いてしまっています。
ずっと続けていたいから、二人はウソをついて自分の気持ちをごまかしているのでしょう。