Janne Da Arcが贈る、ほろ苦くて甘いラブロマンス

1999年リリースの2ndシングル

「Lunatic Gate」は、Janne Da Arc(ジャンヌダルク)の2ndシングル

数あるシングル曲の中ではあまり目立たない曲ですが、ファンの間では大変人気の高い隠れた名曲です。

シリアスなメロディですが、ハードかつ激しい雰囲気なので盛り上がりますね。

公開されているMVもまさにそんな世界観で、曲とぴったりマッチしています。

リリースが1999年にも関わらず、まったく古さを感じさせません。

タイトルは直訳すると「狂者の入り口」です。

これはいったいどういう意味なのでしょうか。

実はこの曲、大人ならではの複雑な恋愛事情を描いた歌詞なのです。

こうした大人のラブロマンスは、Janne Da Arcらしいテーマといえるでしょう。

少々際どい歌詞もありますが、年齢制限がかかるほどの具体的な言葉はあまりありません。

起承転結もあって、フルで聴くと主人公の複雑な心が物語となって浮かび上がってきます。

情景を中心に、この曲の意味を見てみましょう。

実はダメ出しされて急ピッチで作られた曲!?

Janne Da Arc【Lunatic Gate】歌詞の意味を解釈!惹かれつつもためらう理由は?の画像

「Lunatic Gate」は、実は急ピッチで作られたという裏話があります。

2ndシングルは元々、「Vanity」という別の曲を入れる予定でした。

しかし録音終了後にダメ出しを食らってしまったのだとか。

何故ダメ出しを食らったのかは明らかになっていません。

結局歌メロもないまま別の曲のレコーディングが始まってしまい、「Lunatic Gate」が生まれました。

しかし「Lunatic Gate」を聞いても、まさかそんなことがあったとは思えない出来映えですね。

しかもオリコンチャートでは初登場で11位なのですから、Janne Da Arcの凄さが分かります。

公にできない二人の関係

「Lunatic Gate」はある女性を想う男性目線の物語です。

しかしこれは普通の恋愛ではありません。

あまり世間的にはよろしくない、ちょっと特殊危険な関係。

それでもこの関係をやめられないのは何故なのでしょうか。

芝居上手な彼女

冷めた君の瞳
相変わらず無機質な宝石みたい
いつもの誰にでも見せるお得意の瞳(め)で
男を見下すくせに
上目使いがやけに上手い君は
顔の割に僕との夜を数えてたり

出典: Lunatic Gate/作詞:yasu 作曲:you

冒頭は主人公の男性が愛する女性の紹介です。

宝石のようにキラキラと美しいけれど、体温を感じない瞳。

その女の人は、上目遣いで男の人を惑わせるのが上手なのでしょうね。

ですがそれでいて、実は男性を見下しているというのです。

それが分かっているのに、男性は女性に惹かれてしまっている様子。

男性は小悪魔のような女性が好きな人が多いと聞きますが、この女性はまさにそのタイプでしょう。

そして主人公もまた、この女性が魅力的に見えてしまっています。

こういう女性ほど、男性は苦労するのですが…。

不倫関係?

“僕の彼女〜”と君に話し出す度
聞かないフリして 僕の口唇にかみついて来る

出典: Lunatic Gate/作詞:yasu 作曲:you

なんとこの主人公、先程紹介した女性以外にも恋人がいるようです。

少なくとも二股をかけています。

しかも好きな人に、他の恋人の話をするとは。

彼女の方もそれを知っていて関係を結んでいるのでしょう。

でなければ、かみついて黙らせる程度では済みません。

この二人はただの恋人同士ではなく、もう少し特殊な間柄なのでしょうね。

まさに大人にしかできない恋愛事情です。

自分にしか導けない境地へ