シングル3部作の最終章

Janne Da Arcの11thシングル

Janne Da Arc【feel the wind】歌詞の意味を考察!無理な笑顔で隠した本心って?の画像

2001年リリースの11thシングル『feel the wind』

同年リリースの序章『seed』、中章『シルビア』に続くシングル3部作の最終章としてリリースされました。

9thシングルの序章『seed』のテーマは「出会い」。

そして10thシングル中章の『シルビア』が「プロポーズ」と続き、最終章のテーマが「別れ」です。

出会いから別れまでをストーリー仕立てで表現した3部作は、通して聴くと映画にできそうな深さを持っています。

その中から今回は、「別れ」をテーマにした最終章『feel the wind』をご紹介!

『feel the wind』の世界観

「別れ」というテーマからは、ゆったりとした物悲しいバラードをイメージされるかもしれません。

しかし、実はそうではありません。

意外なことにアップテンポなロックチューンなのです。

そんなリズムに乗せて歌われるのは、テーマどおり失恋の切なさや苦しさ

しかし、全体を通してしんみりしたものではなく、どこか前向きな印象を受けるのです。

それはひとえに、yasuさんの透き通った声やバンドの表現力の賜物といえるでしょう。

では、そんな「別れ」の世界をご案内いたします!

前進する心

歩み出す

ちぎれた空の隙間から
差し込む光の道しるべ
立ち止まってた僕だけど
今やっと歩いていけそうだよ

出典: feel the wind/作詞:yasu 作曲:yasu

冒頭の歌詞

ここから、恋人と別れたあと失意の中を長くさまよっていたことが綴られています。

1行目を判断するに、一緒に住んでいた部屋から恋人が出て行ったのでしょう。

そんな空虚な部屋から出て、未来への道に向かって歩く決意ができた

そういう思いが記されています。

振り返ればそこに…

二人で残してきた足跡
思い出すと君が笑って
くちづけて来たあの頃
君はもういない

出典: feel the wind/作詞:yasu 作曲:yasu

ゆっくりと進み出す主人公。

前には明るい未来が広がっています。

しかし振り返れば恋人との幸せな思い出が散らばっていました。

人生は戻ることができません。

進むしかないのです。

恋人がいない未来、つまりは新たな一歩を踏み出していくしかありません。

この先どんなことが待ち受けていたとしても、今まで隣で手を差し伸べてくれた恋人はいない

そんな失意を、感じています。

「君」の愛がなくても

風を感じて

for Dear......
I'm feelin' the wind in the sky
without your love
今頃君もこの空を誰かと見上げているの?

出典: feel the wind/作詞:yasu 作曲:yasu