シングル3部作の1曲『シルビア』
Janne Da Arcの10thシングル
『seed』『feel the wind』と共にシングル3部作として連続リリースされたうちの1曲。
2001年にリリースされた、Janne Da Arcとしては10枚目のシングルになります。
疾走感のあるロックチューンで、ボーカルyasuさんのファルセットが響き渡る感動のナンバーです。
シングルの後、オリジナルアルバム『GAIA』にアルバムバージョンが収録されました。
イントロとアウトロが長くなったり、ストリングスアレンジが壮大になったりと聴きごたえ十分。
『シルビア』の世界観
プロポーズをするまさにその日の朝、「君」に会うまでの間の想いを綴っています。
緊張から寝不足になったり、「君」がとても好きだったり、もう聴くだけでソワソワしてしまう…
そんな熱い想いをギッシリ詰め込んで、疾走感たっぷりの楽曲に乗せて歌い上げる『シルビア』の世界。
好きな人を目の前にして、この曲を歌えばその想いを代わりに届けてくれそうなくらいストレートな歌詞です。
ちなみに曲中でもサビで印象的に連呼されているタイトルの『シルビア』。
当時、ボーカルのyasuさんが欲しかった車『日産シルビア』から取ったという逸話があります。
『日産シルビア』は、年代によって姿が変わるので、どの型式なのかまでは語られていません…
なので、上記画像はその車種の一例です。
欲しかった車の名前を女性の名前に用いるというのは、なんともyasuさんらしい表現だなと思います。
では、そんな想いが詰まった『シルビア』の歌詞の世界にご案内しましょう!
プロポーズをした、された経験のある方は、その時の気持ちを。
未経験の方はその時の気持ちを想像しながら読み進めてください!
歓喜と不安と緊張に目覚めるいつもより少し早い朝
いつもと違う、大切な日だからこそ
眩しい 朝日よりも早く 目が覚めた
約束しては いつも必ず僕が 遅れて行くのにね
ちょっと 鏡を長く見て いつもより
慣れないシャツに 早く着替えて さぁ 君の待つ公園へ
出典: シルビア/作詞:yasu 作曲:yasu・you
寝たのか寝ていないのかわからないくらいの状況で迎えた朝。
勝負服に身を包み、鏡の前で入念なチェックを終えて家を出る主人公が向かう先は「君」との約束の場所です。
プロポーズという一世一代の大勝負に打って出る主人公は、様々な想いを胸に抱いていることでしょう。
玄関を出るその刹那。
彼のスイッチは、プロポーズに向けてONになったのです。
いつもと違って「君」よりも早く待ち合わせの場所に着く計算。
今日ばかりは自分が先に着かないといけないのです。
なぜなら、いつもと違う状況を演出することもプロポーズの雰囲気作りの一環なのですから。
幸せなサプライズは多い方がいい。
こんな些細なことすらも主人公の中で綿密に練られたシナリオの一部です。
そんなシナリオを描いた主人公は、いったいどのような夜を過ごしていたのでしょうか。
寝不足になるほどの緊張感
昨日は なかなか眠れなくて
君に捧げる言葉と指輪に 少しの不安と強い誓い
出典: シルビア/作詞:yasu 作曲:yasu・you
「明日プロポーズするぞ!」
そんな前夜に、ぐっすり眠れる人はどれくらいいるでしょうか。
まさに主人公はそのような状況で、様々な想いが交錯する夜を過ごしていたはずです。
- やっと言えるという喜び
- うまくいくだろうか、OKしてくれるだろうかという不安
- 一世一代の大勝負に対する緊張
これらの想いが渦巻いていたことでしょう。
プロポーズするということは、勝機を見出しているからこそ実行するものです。
つまりは幸せの絶頂にいるわけですから、良い意味での緊張感であることは間違いないと思います。
とはいえ、「なんて言おう」とか「どういうタイミングで」といったシミュレーションは尽きません。
様々なシナリオを描いては消し、リライトしながら綿密に練り続ける時間。
この時、主人公はなんともいえない高揚感に満たされていたはずです。
これを夜な夜な考え、想いを巡らし、何度も何度も練習していた結果、寝るのはどんどん遅くなりました。
それなのに早く目が覚めてしまったのです。
いつもより早く起きる予定なのに、それよりも早く目が覚めてしまう。
高ぶる気持ちは抑えきれないところまできています。
永遠に側にいてください
ストレートに想いを歌い上げるサビ
シルビア 君をそばに 感じるたび幸せになれる
シルビア 差し伸べた手をとって Please, Please stay by my side forever.
出典: シルビア/作詞:yasu 作曲:yasu・you