愛されたいと常に願っていた主人公。

顔について歌っていることから、この主人公は恐らく顔にコンプレックスがあるのだと思われます。

「できることなら整形をして理想の容姿になりたい」と願っているのでしょう。

もしかしたら、両親や兄弟は容姿が良いのに対し、主人公は冴えない容姿をしていたのかもしれません。

MVにツギハギだらけのテディベアが登場しているので、主人公は整形をしたという受け取り方もできます。

神頼みをしてはみるものの…

(※)全智全能の言葉を ほら聞かせてよ
脳みそ以外 もういらないと
why not, I don't know
近未来創造 明日の傷創 ただ揺らしてよ
縫い目の隙間を埋めておくれ

出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)

全知全能である神様に対し、主人公は悲痛な思いを訴えていることが読み取れます。

「自分の心を救ってくれるのは、もう神様しかいない」と主人公は思っているのでしょう。

自分の容姿を酷く嫌っている主人公。

脳みそ以外の部分(顔や体)は全て捨て去りたいと強く思っているようです。

未来のことを想像してはみるものの、主人公の頭に浮かぶのは自分が傷つく将来ばかり。

絶望しか感じられない主人公の心はいつも空っぽで、彼を癒してくれる存在は何もないのでしょう。

2番~ラストの歌詞

学校でいじめに遭っていた主人公

皆さんさようなら 先生お元気で
高なった胸に 涎が垂れる

出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)

ここのフレーズでは、主人公の学校生活について描いています。

主人公は先生やクラスメイトに対しても、別れを告げていますね。

つまり「もう学校の人たちと顔を合わせることは二度とない」と思っているようです。

正直者は何を見る? 正直者は馬鹿を見る!
正直者は何を見る? 正直者は馬鹿を見る!

出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)

上記のように歌っていることから、主人公は学校でいじめに遭っていたことが読み取れます。

学校では正直に生活していた主人公。

でも、そんな主人公の素直さにつけこむ悪いクラスメイト達がいたのでしょう。

先生にそのことを相談しても、まともに取り合ってくれなかったのかもしれません。

正直に生きていても馬鹿を見るだけで、いい事なんて何ひとつない…と、主人公は絶望します。

もっと容姿や心を変えないと愛されない

あー、これじゃまだ足りないよ
もっと大きな ミシンで 心貫くのさ

(※くりかえし)

出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)

自分の容姿を少し変えるだけでは、誰からも愛されないということを実感した主人公。

もっと整形をして容姿を変えないと、自分は必要としてもらえない…と思ったのでしょう。

そして、容姿だけでなく、心(性格や考え方)も変えないと愛してもらえないと感じているようです。

存在価値がないと思ってしまった主人公

もう何も無いよ 何も無いよ 引き剥がされて
糸屑の 海へと この細胞も
そうボクいないよ ボクいないよ 投げ捨てられて
帰る場所すら何処にも 無いんだよ

出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)

主人公は家族や学校の人たちから愛されるために、できる限りの努力をしたのでしょう。

しかし、主人公のその努力が結ばれることはありませんでした。

容姿を変えて、噓の自分を演じた主人公。

でも、主人公を大事にしてくれる人は誰もいなかったのです。

自分には存在価値が全くないと思ってしまった主人公は、もうどこにも居場所がないのだと悟ります。

どうすれば愛されるのか知りたい主人公

存在証明。 あー、shut up ウソだらけの体
完成したいよ ズルしたいよ 今、解答を

出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)