ありのままでも愛されず、偽りの自分になっても愛されなかった主人公。
どうすれば、周りから愛される完璧な自分になれるのか。
主人公はその答えを切実に求めています。
ズルをして、楽に生きられる人生だったらどんなに良かっただろう…と絶望をしているようです。
自暴自棄になった主人公
変われないの? 飼われたいの?
何も無い? こんなのボクじゃない!
縫い目は解けて引き千切れた
出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)
結局完璧な自分にはなれず、周りに利用されたり、馬鹿にされる日々を送っていた主人公。
ついに「存在価値が一切ない自分なんて認めたくない!」といった負の感情が巻き起こります。
主人公は、整形をして変えた顔や体に傷を入れ始め、自暴自棄になってしまいました。
今まで努力して築き上げたもの(磨き続けた容姿)も、全て無駄なのだと思うようになってしまったのです。
死を選んでしまった理由は?
煮え立ったデイズで 命火を裁つ
誰だっていいのさ 代わりになれば
出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)
自分に絶望した主人公は、ついに自ら命を絶ってしまいました。
自分がいなくても、家族や学校の人たちはきっと何とも思わない…。
自分の代わりになってくれる人は世の中にいくらでもいる…。
そう思ってしまったから、このような悲しい決断をしてしまったのでしょう。
主人公はきっと人一倍、愛されたい気持ちが強い人間だったのだと思います。
しかし、その願いを叶えることができなかったから、人生に見切りをつけたのです。
テディベアは主人公を指している!?
この作品の歌詞では、ツギハギのテディベアと主人公を重ね合わせるような描写が多々登場します。
つまり、曲名のテディベアは主人公のことを指しているのでしょう。
整形を重ねて、ツギハギだらけになった主人公をテディベアに重ねているのだと思われます。
また、曲名に登場する「東京」は主人公が住んでいる場所なのだと解釈しました。
せわしない人が溢れかえっている大都会・東京。
誰もが自分自身のことで精一杯で、主人公のことを気にかけてくれる人がいない寂しい街。
そんな意味を込めて、曲名に「東京」という言葉を入れたのだと思われます。
おわりに
「東京テディベア」は、悲しい主人公の物語を描いた"考えさせられる歌詞"といえるでしょう。
「愛されたい」「認めてほしい」という気持ちは、主人公だけでなく誰でも多少は抱いているはず。
そんな気持ちとどう向き合うべきなのか、今一度考えてみるのも良いかもしれません。
ちなみに、OTOKAKEではこの楽曲の制作者であるNeruさんに関する記事も掲載しています。
「東京テディベア」をはじめとする様々な曲を紹介しているので、ぜひ併せてチェックしてみてみては!?
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