E  B    D#m   G#m
本当に僕が見たくないものは

E     D#m   G#m
君が耳をふさいでうつむいてる姿

出典: MUSiC/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

2番のAメロは、基本的には1番と同じコード進行です。

ただ、後半の上記の歌詞の部分だけ少し違うコードとなっています。

違うと言っても、D#mのコードが1つ追加されているだけですので簡単に覚えることができますね。

2番のサビ前~サビのコードも、1番と同様の構成です。

繰り返しなので覚えやすい

最後のサビのコードも、これまでのサビと同じとなっています。

サビが終わると、イントロのフレーズに戻ります。

繰り返しの部分も多くとても覚えやすい曲ですね。

歌詞のようにこの音楽を残したいという気持ちで繰り返しメロディーを流していく。

そんなイメージで演奏すると、より気持ちが入ります。

同じコード進行が多い曲は、変化をつけるのが難しい曲でもあります。

しっかり感情を込めて、起伏やメリハリをつけるのがポイントです。

『MUSiC』の歌詞の意味を解説

続いては、『MUSiC』の歌詞をご紹介していきたいと思います。

この曲は、音楽という視点から誰にでも当てはまる日常を描いた楽曲です。

歌詞を見てみると、「なんか自分にもこんな感覚になるときがあるなぁ」という気持ちが湧き上がってきます。

そんな気になる歌詞の意味を解説していきます。

1番の歌詞

商店街、街灯がついたり消えたり
僕らにはこれくらいが丁度良いだろう

出典: MUSiC/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

歌いだしは、少し寂れた街の風景が浮かぶような歌詞となっています。

新品の明るい電気ではなく、切れかけの古い電球が点滅する商店街。

都会ではなく、少し外れた街のほうが自分たちには合っている。

そう歌われています。

大阪府堺市出身のKANA-BOON

KANA-BOONは、大阪の堺市を出身とするバンドです。

堺市は、新しい文化を発信する東京的な都会の街というよりは、古くからの文化を残す街と言われています。

そんな、古さを残す風情のある街を見てこの歌詞は書かれたのかもしれませんね。

音楽と記憶

どこからか流れてる音楽を聴いて
「これ、なんだっけ?」
「んー、わかんないや」

出典: MUSiC/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

音楽といえば、時代を映すものとも言われています。

私たちにとっても、これまでの人生の中でともに過ごしてきた音楽があります。

たとえば学生時代に聴いていた曲は、聴けばその頃を思い出させてくれるものです。

何気なく過ごす毎日の中で、音楽は私たちにとっての記憶や思い出ともなるのです。

”流れてる音楽”がなんの曲か思い出せない。

それは、自分の思い出を忘れてしまったようなことなのです。

いつか忘れてしまう生き物だから仕方ないが
そんなの嫌だ
だから、君が忘れない
忘れられない歌を作って、歌おうと思った

出典: MUSiC/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

人間というのは、記憶も思い出も忘れていってしまう生き物です。

それはつまり、幸せな思い出も楽しい記憶も、残したいものさえ忘れてしまうということになります。

それを仕方ないと割り切ってしまうのはとても寂しいことです。

どうしても記憶に、心に残したいものがある。

この音楽を忘れられずに残るものにしたい。

そんなKANA-BOONの気持ちが感じられます。

聞きたくないことばかり聞こえる世界だから
そんなもんは聞こえないようにしてあげるよ

出典: MUSiC/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

誰かの悪口や批判、心が痛むような事件など、この世界ではそういった言葉がすぐに耳に入ってきます。

ネットが発達した現代では、ますますそういった言葉から逃げられなくなっているのではないでしょうか。

ネットのニュースやSNSなど、常に情報が行きかう世界。

この世界では、欲しい情報以上に”聞きたくないこと”であふれかえっています。

音楽だけで耳も心もいっぱいになるような、頭から離れず記憶に残る音楽。

そんな音楽を歌ってくれるのがKANA-BOONなのです。