⼤切な全部を抱えてきて 荷物のように思っていた
抱えなければ⽻根に変わって ⼼はすぐにでも⾶べる
出典: 孤独の合唱/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
藤原さんは音楽が世の中に出ていき、多くの人に聴かれることで救われているのかもしれません。
それくらいこの歌詞には藤原さんの苦しさが伝わってきます。
悩みは自分だけで抱え込んでいたら「今すぐにでも捨てたいもの」になるでしょう。
しかし音楽という形で多くの人々と共有すれば「宝物」に変わっていくはずです。
自分の経験が誰かを救い、救われた人が音楽を通じて誰かを救っていく。
彼らがライブを通じて多くのファンたちとつながってきた証といえるでしょう。
宝物を一緒に探そう
望んだら望んだ分だけ 遠い場所へ
体の⼀番奥の 知らない場所へ
出典: 孤独の合唱/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
「ライブに来た時くらいは嫌なことなんて忘れて楽しもう」という声に聞こえてきます。
荷物の中に埋もれていた大事なものを取り戻すために、みんなで行ってみようという意味なのでしょう。
まさにライブでの一体感でもあり、BUMP OF CHICKENとファンの絆でもあります。
今日という出会いを忘れない
僕らは今⽇出会った ひとつひとつが響いた
忘れたって構わない ついていくよ メロディー
出典: 孤独の合唱/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
ライブで出会ったファン同士、ファンとメンバーたちとの一期一会について歌っています。
短い時間だったけれど音楽を通じてこの感動を思い出せると言っているのでしょう。
同じ曲でも昨日歌ったら今日とは違った思いが届いたかもしれません。
そして聴き手も昨日だったら抱いた感情は別のものになっていたはずです。
今日という一日が生んでくれた音楽をそれぞれの胸にそっとしまって歩いていこうという意味なのでしょう。
また会う日まで
その⼿を上げて⾒せて どこまで離れていようとも
君と出会うために⽣まれる⾳が 必ず⾒つける
出典: 孤独の合唱/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
あの日聴いた曲が今日も心に響くかといわれても聴いてみなければわかりません。
日によって聞きたい曲は変わり、歳を重ねるごとに心境も変化し、好みも変わってくるでしょう。
この先リリースされる曲が新たな出会いとなるかもしれないし、昔聴いた曲で再び感動することもあるはずです。
その全てをひっくるめて「自分は音楽と関わっていきたい」という藤原さんの思いが伝わってきました。
音楽でつながっている
分けられない思いの ひとつひとつが響いた
⼿と⼿の隙間繋いだ 消えない証 メロディー
出典: 孤独の合唱/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
BUMP OF CHICKENとファンの間には音楽があって、音楽を通じて対話しているといえるでしょう。
まさに音楽が人と人を強く結び付けた瞬間です。
音楽の輪は広がったり形を変えたりしながら、強固に繋がっていくでしょう。
今回「孤独の合唱」では、個性=一人一人のファンをイメージしているのだと思いました。
そしてファンそれぞれが好きな曲も違うし、好きになったタイミングも違うはずです。
そんなBUMP OF CHICKENと共に歩んできた大切な仲間たちを想って「合唱」と名づけたのかもしれません。