気ままに行動

容疑者だとか 裏切りだとか
キリがないので
とりあえず成り行きに Let's stay around

出典: 天国と地獄/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

先程「ボス」と呼ばれていた彼ですが、ここで酷い裏切りにあったようですね。

この曲の物語の登場人物をヤクザの長とするならば、部下などに裏切られたのかもしれません。

ただ、裏切られたことによって一人になった彼。

ずっと抱いていた閉塞感もなくなり、とりあえず気ままに過ごそうと決めています。

天国と地獄

天国と地獄を数えろ
退屈に殺される前に
揺るがない条件と確かな理由を挙げて
ご回答めしませ
天国と地獄を数えろ
目の前をちらちらするから起こる劣等感が否めない
I'll be thereでやり過ごせないから
今夜も駄々騒ぎ

出典: 天国と地獄/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

「天国と地獄」のサビとなるこの部分。

一人になったからといって、退屈な毎日は送ってはいけないのでしょう。

自身が思う、「天国」と「地獄」を体験しろと言っているようです。

確かに、そんな頻繁に「天国」と「地獄」を味わっていたら、退屈なんてものは絶対に訪れないでしょう。

そんなことを思いながら、ただひたすらに馬鹿騒ぎをしています。

悪魔的考え

挙句までただ巻き起こる狂乱と
tick-tackのダイヤ 手の内で転がすような
気概には 嫌いには なれそうもない
レディーのファーストも 不意のプレゼントも
辞書にないので
余りある殿方にお任せ

出典: 天国と地獄/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

ここでは、悪魔的な気持ちになっている姿が描かれています。

地獄を体験したからこその気持ちでしょうか。

ダイヤを簡単に扱っている人間は、想像するだけで嫌味ったらしい感じがしますよね。

そんな人間を嫌いになれない彼。

そして、男性なら行う人がほとんどの、レディーファーストやサプライズを「俺はやらない」と言っています。

とことん地に落ちたようです。

皮肉満載

天国と地獄を数えろ
退屈に殺される前に
育ちにそぐわぬ質素と善行を重ねて
ご謙遜あそばせ
天国と地獄を数えろ
無邪気で狡猾な過ちなんかに軽々騙されない
Watch your step! ああ 大人をなめるなよ
気楽に駄々騒ぎ

出典: 天国と地獄/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

2番のサビとなるこの部分。

地に落ちた人間が、質素や善行を重ねている人間をあざ笑っているようです。

そんな人間達に、自分が体験した「天国」と「地獄」を味合わせようとしているのかもしれません。

様々なものが絡み合った世界

on the bass の fakest beat!
on the drums の clever shots!
same time で chaotic show!

出典: 天国と地獄/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

ベースが奏でるのは、最上級の「偽」。

ドラムが奏でるのは、ダメになった才能。

それらが同時に起こることで、混沌とした世界が構築される」

ここまでは、意訳を交えた和訳となります。

音楽で、ベースは曲の調和をもたらし、ドラムは曲の「屋台骨」をもたらしています。

これを一つの世界として考えると、「世界には欺瞞やダメ人間で溢れかえっている」というメタファー的解釈が出来ます。

天国…だけど

天国と地獄を数えろ
退屈に殺される前に
揺るがない条件と確かな理由を挙げて
ご回答めしませ
天国と地獄を数えろ
目の前をちらちらするから起こる劣等感が否めない
I'll be there でやり過ごせないから
今夜も駄々騒ぎ
だけど花盛りなのでご愛嬌

出典: 天国と地獄/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

1番のサビとほぼ同じとなっていますが、最後に一文だけ付け加えられています。

この瞬間、どこかここはある意味「天国」だけのようになりました。

花盛りは「物事の最高潮」を意味しています。

つまり、今自分が感じているのは最高の気分です。

しかし、ここに先程「ある意味」と述べた意味があります。

一つ前の解釈で、この世界は混沌としていると述べました。

その事を理解した主人公だからこそ、これ以上地に落ちる事がないと分かり、気分が盛り上がっているのではないでしょうか。

だからこそ、ここはある意味「天国」で本質的には「地獄」なのです。