「SCAR」はRIP SLYME初のドラマ主題歌

RIP SLYME「SCAR」の歌詞を徹底解釈!初のドラマ主題歌に描かれたのはダンディーな男性像?!の画像

RIP SLYME「SCAR」はドラマ「ジョーカー許されざる捜査官」の主題歌として起用された曲です。

意外なことにRIP SLYMEドラマ主題歌を務めるのは初めてのこと。

ドラマの内容と同じように、本作の歌詞には何か影を感じる印象が感じられます。

そして本作は、彼らの10周年にリリースされたベストアルバム「GOOD TIMES」にも収録。

このアルバムはEARLY TIMES 2001-2007と、MODERN TIMES 2007-2010の2枚組で発売されました。

今作はMODERN TIMES 2007-2010に収録されています。

本コラムは魅力あるRIP SLYME「SCAR」のPVから、影を感じる歌詞までの解説です。

どうぞ最後までお楽しみください。

RIP SLYME「SCAR」の全体像

RIP SLYME「SCAR」は、これまで彼らがリリースしてきた曲と違う表情をみせます。

本作は怪しい影というか、大人びた歌詞がふんだんに盛り込まれていて新しい彼らを感じるのです。

RYO-Zも心の奥底まで突っ込んだリリックと語るように、非常に深い歌詞に仕上がっています。

ドラマも2面性を持つ主人公が描かれた作品で、本作はそれにとてもマッチした曲といえるでしょう。

ミステリアスだけれどもなぜか惹かれてしまう、そんな印象が強く残る曲といえます。

こんな表現もRIP SLYMEはできるのだと、彼らが持つ音楽スキルの奥深さを感じてしまうのです。

あらゆるジャンルの音楽がミックスされる

本作を聴いて音の厚みを感じて、見事なアレンジであると感じてしまいます。

フラメンコギターのアナログ要素から、エレクトロサウンドの融合が素晴らしく完成度が高い曲です。

きっかりとした音楽ジャンルの区分けができない曲で、RIP SLYMEジャンルといっても良いでしょう。

曲の構成にアナログ要素が加わると、どうしても重い印象になりがちです。

しかしDJ FUMIYAのアレンジが加わると、その重さを感じることなく爽快なイメージさえ与えます。

音の厚みを感じられるとても惹かれる曲に仕上がっていて、聴き飽きない曲の1つといえるでしょう。

あなたも様々な音の重なりをぜひ楽しんでください。

RIP SLYME「SCAR」のPVにメンバーが

楽しい!

RIP SLYME「SCAR」のMVでは、メンバー5人が登場しており楽しいストーリーが描かれます。

MVの世界が展開される部屋でSUが物色していると、その部屋の主が戻り慌てて隠れるのです。

しかしSUが隠れようとしたカーテンには、既にPESが隠れています。

仕方なしにSUがクローゼットに隠れようとすると、今度はDJ FUMIYAの姿が。

DJ FUMIYAはクローゼットから追い出されベット下に隠れようとします。

すると今度はILMARIがいるではありませんか。

そこからこれまでの経緯に至る場面に時間は戻り、こういうことだったのかと納得できます。

MVの最後にサビを5人で歌って部屋を後にするのですが、その部屋の主も泥棒という結末。

とても楽しいからくりとストーリーに感心してしまいます。

RIP SLYME「SCAR」の歌詞の意味を解説

RIP SLYME「SCAR」の歌詞は非常に妖艶な世界と、大人な雰囲気を楽しむことができます。

どこか謎めいた本作の歌詞に描かれる主人公。

表と裏の顔を持ちあわせるようなイメージで、歌詞にドキドキしてしまいます。

ドラマの世界観を崩さずに、より一層引き立てる作品になっているのです。

そんな妖艶で不可思議な歌詞の世界をお楽しみください。

繰り返し

No pain No gain いつだって いつまででも
No pain No gain いつまでだってリフレイン

出典: SCAR/作詞:RYO-Z.ILMARI.PES and SU 作曲:PES

RIP SLYME「SCAR」の冒頭で短く語られるこのフレーズ。

本作の主人公が抱える心の傷や闇の要因となる、とても大きな意味が込められているように感じます。

何かしらの原因で現状から進めずに、無機質な時だけが過ぎ行くのでしょう。

努力する気持ちもおきずに、ただ漠然と過ごす日常。

人生で変化がおきないのは非常に面白みがなく、生きている価値を見いだせない状況に陥ります。

多少でも変化がある日々を送れれば、その価値観は大きく変わるのです。

その変化がまともな方向に進めば良いですが、誤った方向に進んでしまう可能性もあります。

「SCAR」の意味を考えると、おそらく後者の方向に進んでしまうのでしょう。

謎の男