まだ経験不足の男には、マンネリを打開するための取って置きがないんです。チョイ悪なジローラモさんに特訓を受けた方が良いのかもしれません。
ここで分かるのが「恋の甘酸っぱいってどんな味だっけ」という恋人の問いかけは、「あなたが好きなのに・・・物足りない」という意味にも取れます。
このフレーズが三度も繰り返されることで、男性がどれだけ不器用で女性の小さな願いに気付いてあげられない生き物なのかが強調されています。
どこまでも今にすがってしまう
そこで歌詞の最後に出てくる「さっき買ったアップルパイ、出来立てよりちょっと冷めてるけど、それがいいんだ一緒に食べようよ」。
このアップルパイこそが、実は今の2人も悪くないでしょ?!と恋人に確かめたくなってしまう男性の気持ちなのかもしれません。恋人への甘えが、相手がそう思ってないのは分かってても、それを押し付けてしまうのでしょう。
ダメ男くんは愛される?
向上心のない不器用なダメ男感が気だるく染みてくる一曲です。現在の清水さんの世界観ではなく、清水さんの若かったあの頃であって欲しいですね。でなくても、きっと女性ファンを掴んで離さないでしょう。
果たして世間の女性たちは、こんな自己防衛的な歌詞に共感するのでしょうか・・・。いやいや、男女どちらの声も代弁してしまうフレーズの連発から、男女どちらにもこのメッセージの広がりは感じ取っていただけることでしょう。
こんな曲が生まれる背景には、草食男子が当たり前に存在するようになって女子が積極的にならざる負えず、肉食女子が本当に必要とされていることももちろんあります。やっぱり女性の応援歌でもある気がしてきます。
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ステップアップの真っ只中
この頃、徐々に知名度が上がっていく渦中だったのでしょう。それで約1年後、満を持して同年12月にリリースされたアルバム「シャンデリア」は堂々1位に輝いています。
「アップルパイ」の収録順は最後から2曲目、やはりヒット曲から始まって終盤は味のある曲で閉めてくれました。今後も、この最高のソングライターから目が離せません。
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