小説家「加藤ミリヤ」
2011年に小説家デビュー
彼女の書く歌詞は、若者から「共感できる!」「元気をもらえる!」と定評があります。
特にティーンからの支持を集めていますが、現実味があり共感できる恋愛の曲を書くことが多いからなのでしょうね。
10歳の頃から歌詞を書き始めたと言いますから、作詞能力に長けているのもわかります。
歌手としてメジャーデビューしたのが2004年。その7年後の2011年に小説家としてデビューしています。
短編小説集「神様」
恋愛短編集
5つの話からなる短編小説「神様」は、2014年1月にリリースされました。
小説のタイトルでもある「神様」も、5つのストーリーの1つとして構成されています。
帯には「埋まらないさみしさに寄り添う恋愛小説集」と書いてあり”悩みを抱えている若者”に寄り添ってくれるものになっています。
彼女の楽曲と同様、悩みや痛みを分かち合えるような内容になっているので、ミリヤファンにはおすすめです♪
小説とはいっても、詩のような印象もありとても読みやすいものになっているので、気を張らずに読み進めることができますよ。
小説が苦手な方でも無理なく読めますし、難しい表現がほとんどなくストレートな言い回しなので心に響きます。
1.ピンクトライアングル
2.シナモン・シュガー
3.今夜、一枚残らず脱ぐ準備をしている
4.羽のない天使、空を飛ぶ王子。
5.神様
出典: 神様/著:加藤ミリヤ
"愛する人の存在”の大きさ
加藤ミリヤの楽曲は、失恋など"恋愛”をテーマにしている者が多く、ストレートな歌詞で心を惹きつけます。
この小説も彼女の楽曲同様、恋愛をしている女の子の心の中をストレートに表現しています。
5つのストーリー全てが"愛する人の存在”がカギとなっていて、多くの女子が共感できるのではないかと思います。
「神様」はどんなストーリーか
毎日を「退屈だな。」とやり過ごすショップ店員が主人公で、まずここで「わかる!」と共感する女の子も多いのではないでしょうか。
髪の毛をピンク色に染め派手な格好をしているけれど、そんな外見とは違い自分に自信がなく、自分を好きになれない女の子。
人生を変える転機はひょんなことからおこるものです。
主人公がそんな"転機=神様”と出会ったことで人生が楽しくなる…。
そんな現実味のあるストーリーになっています。
28thシングル「Love/Affection/神様」
短編小説集「神様」とリンク
「Love/Affection/神様」は短編小説集「神様」と同じく2014年1月にリリースされた完全生産限定盤両A面シングルです。
楽曲のほうが一週間先にリリースされているのですが、同時期に同じタイトルの小説とCDをリリース。
小説を読むとわかるのですが、小説の「神様」を原作として歌詞が書かれています。
歌詞に出てくる「ピンク色の髪濡らし」という部分で「あー!」と思った人もいるのではないでしょうか。
”メッセージ”を歌に乗せる
5つの短編小説の中でも、多くの人が通る道なのかな?と思ったのがこの「神様」でした。
主人公と自分を重ね合わせて考えることのできるストーリーになっているので、この小説を原作とした楽曲を作ったのかな?と。
小説からも伝えたいメッセージは充分に伝わってくるのですが、歌にすることでもっといろんな思いを感じることができるんじゃないかと思います。
加藤ミリヤのエモーショナルな歌声が合わさることによって、なんとも言えない気持ちがこみ上げてきます。
伝えたい思いは歌の乗せて送る…。なんともミリヤらしいな、と思いますよね。