岡村靖幸さらにライムスター【マクガフィン】歌詞の意味を徹底解説！奇怪なゲームの結末はどうなった…？

“あの娘”と出てきたので、やはり意中の女性を狙っている心境を歌っているのでしょう。

しかし“スパイガール”といっているので、危険な女性なのだと思います。

いわゆるワケありな女性なのかもしれません。

“罠だもん”というフレーズが岡村ちゃんらしいです。

「危険は承知だけど、この気持ちを抑えられるわけがない。」

そんな想いがヒシヒシと伝わってきます。

そして恋愛の駆け引きを“作戦”といっているのでしょう。

でも“あなた”のせいで上手くいかない模様。

“あなた”が“あの娘”と一緒なのか現時点ではわかりません。

同じ人物を指しているとすれば、危険な恋に溺れてしまうので勝ちはないと理解しているととれます。

違う人物であれば、主人公は“あなた”という存在に縛られていて、他の恋愛に踏み切れないのでしょう。 

岡村ちゃんがサビで盛り上がったあとで、さらにライムスターがラップパートで盛り上げます。

同じ音を連続して歌うテクニックがかっこいいです。さすがライムスター。

そしてここで出てきました“マクガフィン”。

これがわからないと歌詞の意味も読み取れないです。

この言葉が意味することは何なのでしょうか？

調べてみました。

映画の用語で“マクガフィン”というものがあるのですね。

簡潔に述べるとマクガフィンとは主人公が行動する動機となります。

スパイ映画の国家機密が収められたマイクロフィルムなどです。

主人公が男性だとしたら魅力的な女性をマクガフィンということもできるでしょう。

ラップパートの歌詞を掘り下げるために、さらにヒッチコックの発言を掘り下げてみます。

上記がヒッチコック監督のマクガフィンに対する考え方。

ヒッチコック監督は、映画においてマクガフィンそれ自体については重要視していないようです。

それが国家機密書類であろうが宝石であろうが、それに付随するストーリーが大事ということでしょう。

つまりマクガフィン自体は何でもいいのです。

それを考慮すると、“実体のない〜”という歌詞の意味がわかってくるような気がします。

「キミが映画のようなマクガフィンなら、手に入れてもしょうがないのではないか。」

「唯一無二だと思っていたキミはマクガフィンのように意味をなくしてしまうのではないか。」

そんな葛藤が見てとれます。

とても抽象的で深いことを歌っていますね。

マクガフィンの意味がわかってはじめて歌詞の内容がつかめてきました。

まるでマクガフィンのような“キミ”をいろいろな物にたとえています。

「映画でスパイたちがマクガフィンを奪い合うように、僕らはキミを追い求めている。」

ということです。

ただ“追い込まれて〜”という歌詞が続いているのが気になります。

「キミがそう仕向けていて、僕らは罠にハマっていくだけだ。」

という嘆きや諦めの感情が伝わってきます。

ハードボイルドのような表現です。

キミという存在はどんな映画のテーマにも劣らないということでしょう。