「光の中のイエローダイヤモンド

私たちふたりは並び立っている

あなたの影が私の影に重なる

生きてゆくのに必要なこと

私たちふたりは絶望の淵で愛を見つけたの

私たちふたりは絶望の地で愛を見出したわ

私たちふたりは絶望の淵で愛を見つけてしまった

私たちふたりは絶望の地で愛を見つけてしまったの」

間にリフレインを含みます。

繰り返しになりますので割愛してクライマックスをご紹介しましょう。

こちらもリフレインになりますが最後ですから改めて見ていきましょう。

やはり解釈の鍵はイエローダイヤモンドという語句になります。

上述した通りにエクスタシーというドラッグの黄色い錠剤を指すのでしょう。

一方で薬物を摂取した後に得られる光の煌やきなど視覚的な印象を表現しているともとれます。

どちらにせよシラフの状態でイエローダイヤモンドなどにはお目にかかれません。

何とも怪しいラインがこの曲を解釈する際の鍵になっています。

ふたりの影が重なることは愛の営みの比喩でもありそうです。

どこまでも際どい表現になっているのが「ウィー・ファウンド・ラヴ」の正体でしょう。

しかしリアーナはこうした物事を美しいままにはしておきません。

作詞作曲のカルヴィン・ハリスともども、もうこうした旧いクラブ文化との決別を宣言しているのかも。

いい音楽を大音量で再生できるだけでクラブの価値はあります。

一晩中踊り明かすために薬物を必要するというのは恥ずかしい固定概念のように思えるのです。

実際に待ち受けているのはドラッグの効果が失くなった後の荒涼とした世界でしょう。

その荒涼とした世界こそがリアルであると思い知る人生は過酷すぎます。

ましてや愛というものをこうした荒廃した世界でしか体験できないことは不幸です。

ウィー・ファウンド・ラヴ

かつて私とあなたは絶望の淵で愛を見出してしまいました。

愛とはいえ、あまり美しさを感じないものです。

この曲は見事なサウンドに舌を巻きます。

一方で歌詞の世界には今ひとつ心を預けられない怖さがあるのです。

ハウス・ミュージックは祝祭的で多幸感をもたらす音楽でしょう。

そうした高揚はこの曲で全開に感じられるからこそメガヒット曲になりました。

一方で歌詞にある宿命的な暗さというものがリスナーの心に影を落とします。

それでも私の決意だけは応援したくなるものです。

過去の自分を顧みて新しい生活を手に入れるために薬物と手を切る決意。

こうした更正のための決意は社会全体で支えてあげなければいけないと感じます。

薬物に一度でも手を染めた人は社会の外に捨て置かれるようでは更正も望めませんから。

この曲の中の私とリアーナの距離というもの。

その実情は分かりません。

それでも私に憑依して歌い切るリアーナの姿の頼もしさに未来の輝きを見ましょう。

イエローダイヤモンドのまがい物の輝きではない煌めき。

真っ当に生きるために人生をやり直す人のために手を貸すくらいの度量は常に持っていたいです。

難しい面が多い曲ですが改めて振り返ってください。

リアーナが大切にしようとしたものが見えてくるはずです。

それはおそらく生命・人生という日本語が対応する「life」というものでしょう。

このことはこの曲ほどに極端な生活を送らなくても、私たちが常に最優先にしているものなのです。

そのことを再発見させてくれるこの曲の価値を信じたくなります。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEとリアーナの軌跡

リアーナ【ウィー・ファウンド・ラヴ】歌詞を和訳&解説!絶望の地で愛を見つけたけれど?二人の結末とはの画像

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