水曜日のカンパネラ【キイロのうた】歌詞解説！人生ってまるで惑星のよう！？宇宙を舞台にした壮大な作品☆

2行目の歌詞が何とも秀逸です。

地球は大きいとはいいますが、宇宙というスケールに比べればあまりにもちっぽけなものです。

人生は長いとはいいますが、宇宙の約140億年ともいわれる歴史に比べれば一瞬といえることでしょう。

まるで「無知なそのままのあなたでいい」とささやきかけてくれているようです。

今の自分の在り方に悩んでいるすべての人間に対する、ある種の「承認」ではないでしょうか。

平成最後の夏である2018年に、火星が地球と最接近しました。

これから夜空に瞬く赤く光る点は、ほんの少しずつ暗くなっていくことでしょう。

次にこの2つの星が最接近するのは、もう10年以上も先の話になります。

その頃には、当時を思い出して「そんなこともあったな」と物思いにふけるかもしれませんね。

再び最接近していることを知らぬまま、変わらぬ日々を過ごしているという可能性もあります。

「また会えるさ」

「きっと良いことあるよ」

軽い気休め程度に思えてくるかもしれないこれらの言葉。

これらを代弁するかのような素晴らしい模範解答がこの歌詞なのです。

壮大なものを目の当たりにすると、本当に何でも何とかなってしまいそうですね。

この歌詞の中で、「あなた」の美しさと力強さが綴られていますね。

ずっと抽象的な表現が続いてきた歌詞ではありますが、特定の人間をしっかり見ていたのです。

マクロな視点から与えられた、ミクロな勇気が込められた歌詞によって幕を閉じる本曲。

作詞担当のコムアイの目に映るすべての生き物への「愛」を綴った、大切な楽曲に思えます。

「キイロのうた」はシングル曲としてはリリースされていません。

2018年6月27日発売のミニアルバム「ガラパゴス」に収録されています。

本アルバムは全8曲で構成されているのですが、その最後を締めくくる一曲が「キイロのうた」。

聴き終えたときには「ああ、これから頑張ろう」となりそうですね。

本アルバムリリースの4日前の2018年6月23日、沢尻エリカ主演の映画「猫は抱くもの」が公開されました。

このキャストとして水曜日のカンパネラのコムアイも出演。

吉沢亮とともに擬人化された猫を演じたのですが、その猫の名前が「キイロ」でした。

なお、劇中歌としても「キイロのうた」が使用されています。