フレデリック「オンリーワンダー」は実写ドラマ化の「ベイビーステップ」主題歌♪歌詞情報はこちら！

2009年から活動している4人組ロックバンド「フレデリック」。

フロントマンの三原健司と作詞作曲を務めるベースの三原康司の双子がメンバーにいることでも知られている彼らの音楽は、言葉遊びの要素や「踊れる」要素を重視したダンスロックで知られています。

彼らの代表曲といえば、2014年のリリース当時スマッシュヒットを記録した「オドループ」です。2016年にはユニクロのWebCMソングとして起用されたので、おそらく多くの人がYouTubeなどで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この「オドループ」に代表されるように、ノリやすくポップで、一度聴いたら頭から離れなくなる中毒性の高いサウンドやメロディがフレデリックの持ち味です。

この軽快さ、キャッチーさで若い世代の心をつかんだフレデリックは、今やライブやフェスで大人気のバンドとなっています。

そんなフレデリックは、2014年9月にミニアルバム「oddloop」でメジャーデビューを果たしました。そして、彼らのメジャー最初のシングルとなったのが、2016年6月リリースの「オンリーワンダー」です。

まだまだ若手バンドながらオリコン週間チャートで16位を獲得したこのシングルは、「オンリーワンダー」「プロレスごっこのフラフープ」「みつめるみつあみ」の3曲に加えて、以前リリースされた曲のライブバージョン2曲が収録された大ボリュームとなっています。

表題曲「オンリーワンダー」はフレデリックらしい軽快なダンスナンバーながら、その歌詞には皮肉めいた痛烈なメッセージが込められていて、普段の彼らの楽曲とは少し違うシリアスな雰囲気もある作品です。

「オンリーワンダー」は、Amazonプライムビデオのオリジナルドラマ「ベイビーステップ」の主題歌に起用されました。

大人気テニス漫画を実写化したこのドラマは、テニスに目覚めた高校生がプロ選手を目指していく様を描く青春ストーリーです。

フレデリックの「オンリーワンダー」では青春の葛藤やそれを乗り越えていくための励ましのメッセージが歌われていて、ドラマの世界観をより鮮やかに盛り上げています。

他人との比較や社会のランク付けなど、思春期に気にしてしまいがちな心情を痛烈に皮肉って歌う「オンリーワンダー」。

そんな曲の世界観を表すように、MVでは目元を隠した無個性な女子高生たちが同じ動きで踊る光景がくり広げられます。

フレデリックのMVで定番となっている「女の子のダンス」がこのMVでも描かれますが、そこには可愛らしさというよりは、むしろちょっと不気味でシニカルな空気が漂っています。

無個性に同じダンスをくり広げていた女の子たちが最後には帽子を取り顔を見せてそれぞれ好きなように動き回る展開は、「オンリーワン」について歌う曲のストーリーを描いているように感じられます。