フレンズってどんなバンドだっけ?

2015年に結成した5人組バンドフレンズ
肩の力が程よく抜けたその音楽性で、じわじわと中毒者を増やしつつあります。
今回の記事では、彼らが2017年11月にリリースした"プチアルバム"のリード曲「NIGHT TOWN」歌詞を読み解いていきます。

コンセプトは「神泉系」

結成3年目を迎えたフレンズは、「神泉系」をコンセプトに活動しています。
いわゆる「渋谷系」に対し、もう少しオトナな雰囲気漂う街「神泉」の方が自分たちには合っているとして、神泉系というジャンルを掲げているのです。
メンバー全員が他のバンドと掛け持ち(特にベース長島涼平はthe telephonesのベーシストとしても有名ですね)の実力派メンバーが揃ったフレンズ楽曲は、どれも珠玉のJポップばかり。
都会的で、それでいて気張りすぎない余裕を持った、まさに"神泉"とは言い得て妙だと思わせる音楽性が特徴です。

2017年にリリースされた「プチタウン」

【NIGHT TOWN/フレンズ】完成度の高いMVは何と○○!好きな気持ちが隠せない可愛い歌詞に注目の画像
そんなフレンズが2011年11月22日にリリースした作品が、「NIGHT TOWN」も収録されている『プチタウン』です。
通常、6~8曲程度が収録されたアルバムのことは「ミニアルバム」と呼びます。
ですが、6曲収録のフレンズのこの作品は「プチアルバム」
『プチタウン』というタイトルに合わせた呼び方が可愛いですね。
『プチタウン』リリースに際してメンバーが発表したコメントが、下記に掲載されています。ぜひご覧ください。

フレンズが11月22日に“プチアルバム”「プチタウン」をリリースする。

「NIGHT TOWN」の歌詞に注目

今回紹介する「NIGHT TOWN」の歌詞は、片想いを抑えきれない可愛らしい心境が綴られています。
一人称は基本的に「僕」ではあるものの、男性も女性も共感できる歌詞なのではないでしょうか。

1番の歌詞を紹介&解説

東京の夜は寒いねって
2人月明かり照らされ
話は溶けちゃいそうだよ
とりあえず店に入ろう

出典: NIGHT TOWN/作詞:おかもとえみ 作曲:ひろせひろせ

タイトルが示す通りの「夜の街」を想起させる歌詞から始まります。
東京の夜景の下、身を寄せ合って歩く男女をイメージできますね。
この歌詞だけでは、2人の関係性までは見えてきません。
なんとなく仲が良さそうな印象はありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

あ、ウィンドウショッピング なんとなく
君は退屈なレイニブルー
つれない態度の BOYS&GIRLS
無理やり冷まして let me down
平行線上進展してない君のハート
早く教えて

出典: NIGHT TOWN/作詞:おかもとえみ 作曲:ひろせひろせ

どうやら2人は、付き合っているわけではなさそうです。
ドキドキしながら相手の様子を窺う一方に対して、もう一方はどこかそっけない態度を取っている様子。
早く君の気持ちが知りたい、とやきもきする様子が伝わってきます。

言葉の韻が気持ちいいサビに注目

HEY 未来の到来
君の感覚を頂戴
HEY 未来は too lie
同じ体温で眠りたいよ
STAY 今は too dyed
言葉を濁して so long

出典: NIGHT TOWN/作詞:おかもとえみ 作曲:ひろせひろせ

夜風を思わせる、エミソンの気持ちいいファルセットから始まるサビ。
「到来」「頂戴」「too lie」…と踏まれた韻も心地よく響きます。
「今は too dyed」という歌詞は、「染まりすぎ」とでも訳せばよいでしょうか。
夢中で恋をしている気持ちが、ひしひしと伝わってきますね。
極めつけは、サビの最後のこんな歌詞です。