サビで歌われる主人公の本当の想い。

まだ「君」を求めているのに、夢を叶えた先に進むほどに二人の距離は離れて、主人公の声も「君」の匂いも届かなくなっていきます。

きっと主人公が夢を叶えるまでには、たくさんの努力が必要だったのでしょう。それこそ、周りを省みないほどの。

そうやって夢を叶えた代償が、「君」を失うという結果だったのです。

UVERworldのシングル「SHAMROCK」(初回生産限定盤)の歌詞ページはこちら♪の画像

近すぎても駄目で

幼い日に覚えた悲しみが
「今も忘れられない」と打ち明けてくれた
過去の傷でさえも
愛しすぎたから 気持ちが伝わりすぎて
壊れないように消えないで
そう手を繋げば良かった
It's not so easy to be consistent
茨でも

出典: SHAMROCK/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

何でも打ち明けあう仲だったことが分かる「君」との思い出の描写。

「君」を失った原因には、主人公が夢を追ったことだけではなく、そんな近過ぎた関係もあったようです。

気持ちが強過ぎると、かえって関係が壊れる結果を招くこともあります。

壊れるまで愛するのではなく、ただ隣に寄りそって手を繋げばよかった。そんな主人公の後悔がうかがえます。

「Its' not so easy to be consistent」は、「信念を貫くのはたやすいことではない」といった意味です。

この言葉には、信念を貫いた結果失ったものも大きかった主人公の気持ちが表れていますね。

振り返ることに意味は?

止まることのない時間の中走り続ける
振り返る日々なんて意味ないから
手の届く距離にいた君の温もりさえ
思い出せないで生きてく 忘れたくないのに・・・

出典: SHAMROCK/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

振り返らず走り続ける主人公の姿には、気持ちを殺して無理をしているような様子も見られます。

本心では「君」を忘れたくないのに、無理やり前に走る主人公。それは決して前向きなわけではなく、やせ我慢の意味もあるように思えます。

UVERworldのシングル「SHAMROCK」(初回生産限定盤)の歌詞ページはこちら♪の画像

いつか忘れていく

言葉も言えないままに感情をキープ 最初は大体
Ironは冷めないままに 大音量キープ バイバイバイバイ

言おうとずっと思ってたもの 言葉ってなんで伝えきれずに
待ってたって戻ってこない 別れとかって忘れてくから

出典: SHAMROCK/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

想いを伝えられないのに気持ちだけそのまま持ち続ける主人公。

この主人公のように、言葉を伝える難しさに実際に悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。

歌詞の中では、主人公が「君」を忘れることを恐れているような描写がいくつも見られます。時間が経って今の「君」への想いを失うのが怖いのでしょう。

それでも走り続けていく

すべて投げ出し
今すぐに君をこの手にただ抱き寄せたいよと願う声も
離れてく距離に届かない君の匂い
タダ風に揺れて消えてく 夢の代償に・・・

伝えたいけど
馬力を最大にキープ ここまでは
いやきっと君がいたから
まだまだファイト
君の言葉が糧になって走り続ける 走り続ける

出典: SHAMROCK/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

どれだけ「君」への想いを持ち続けていても、もう主人公は走るのを止めることはできません。もう「君」は側にはいません。

「君」がいたからこそ今の自分がいる。その事実を抱えて、そんな自分として主人公は生きていきます。

まとめ

UVERworldのシングル「SHAMROCK」(初回生産限定盤)の歌詞ページはこちら♪の画像

ノリのいいメロディや疾走感のあるサウンドとは裏腹に、切ない物語が描かれる「SHAMROCK」。

その歌詞には、失ったものへの未練を抱えながらも前を向いて生きていこうとする人間らしい感情が表れています。

そんなUVERworldの初期の名曲を、是非聴いてみてください。

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