誰かひとりを 愛するような
こんな日が来るって知らなかった
声にならない 今は抱きしめるだけの言葉
涙の色 I love you
出典: キミノアト/作詞:多田慎也 作曲:多田慎也
「キミノアト」のサビになる歌詞です。
歌詞には出てきませんが、ゆっくりと時間をかけて別れるかどうか話し合ったのでしょう。
何度も話し合いをして別れることを決意した2人。
そんなときに、主人公の男性は、思っていた以上に愛してることに気付いたのかもしれません。
でも、時はすでに遅し…。この2人は、もう別れていることがこの歌詞から想像できます。
大好きなのに別れてしまった。
こういう経験をしたことがある人も少なくないと思います。
愛しているという気持ちが消えない…。
季節は過ぎてしまうのに 心に吹く風は同じ
叫び続けたその名前 これから誰が呼ぶの?
見慣れた景色さえも なつかしい映画のよう
さよなら 言えない想いごと
明日が行き先のバスが出るよ
出典: キミノアト/作詞:多田慎也 作曲:多田慎也
別れてしまった大好きな人が、次に誰のことを好きになるのかな…?
大好きな人と付き合っていた時期に戻りたい…。
そう、まだ主人公の男性の気持ちは、別れた時から変わっていないのです。
別れることを決めたのは、自分なのに…。
だからこそ、この「愛している」という気持ちは心の奥にそっとしまっておくことを決めたのです。
そして、男性は明日、大好きな人と過ごした思い出がある土地から旅立ちます。
自分の気持ちに嘘をつく
どうせダメだと 言い聞かせてた
その嘘に心だけが気付く
悲しみはまだ 降り続く雨のように
ずっと消えない声 I love you
出典: キミノアト/作詞:多田慎也 作曲:多田慎也
心の奥に「愛している」という気持ちをしまうことにした。
でもそれは、自分の気持ちに嘘をついていることなのかもしれません…。
ふっとしたときに、大好きだった人の声を思い出す。
忘れたくても、忘れられないのです…。
そんな主人公が葛藤しているイメージが湧く歌詞になっています。
旅立つその時に!
発車のベルが 鳴り響く頃
息を切らし駆けて来たキミが
微笑むような 泣いてるような笑顔で
何か伝えている
出典: キミノアト/作詞:多田慎也 作曲:多田慎也
思い出がある土地、場所から離れる電車に乗ったとき!
大好きな人が、自分に向かってきたのです。
でも、すでに電車の扉が閉まっているのでしょう…。
大好きな人は自分に対して、なにか言葉を言っているのです。
ですが、電車のベルの音や周りの騒音で、大好きな人の声が聴こえません。
なんともドラマチックなシーンが想像できる歌詞です。
一体、彼女は何を伝えたかったのでしょうか?
それは、次の歌詞で考察してみようと思います。
女性目線で考えてみる…
旅立つ為に 無理に隠した
キミへの想いが胸を叩く
キミが好きだよ キミだけがただ好きだよ
ずっと消えない跡
I love you
出典: キミノアト/作詞:多田慎也 作曲:多田慎也
「キミノアト」の最後の歌詞です。出だしの歌詞を繰り返します。
これまでは男性目線で表現されていましたが、ここで女性目線で考えてみましょう。
歌詞の2行目を改めて読んでみてください。
悲しくて悔しくて…。女性は自分の胸を強く叩いたのかもしれません。
または「悲しくて悔しい気持ち」が跡のように強く残っているのかもしれません。
そして、歌詞に何度も出てくる言葉で、本楽曲が終わります。
この言葉を直訳すると「愛してる」。
実は、女性も男性のことを愛していたことが想像できます。
お互いに別れてから、愛の気持ちや大事な存在だったことに気がついたのでしょう。
だけど、お互いが成長するために、別れてしまった2人…。
なんとも切ないですね…。