瞬きの瞬間に居ないはずの「君」の姿が見えてしまうほど、「君」に会いたい「僕」。
そこに居ないからこそ気づく大切なことは普通の事ばかり。
何気ない言葉だったり、隣に「君」がいる風景だったり。
そばにいる時は気づかなかった、当たり前のことこそ大切な瞬間であったんだと思い知らされるのです。
「僕」と「君」の間にある「何か」
想いを伝えなくちゃ 何も見えなくなる その前に
出典: https://www.uta-net.com/song/142134/
「君」と「僕」の間には何かがあって、それは乗り越えられないものだった。
この「何か」とは一体何なのでしょう。
筆者の推測ではありますが、この曲の始まりと終わりでは、時間がかなり進んでいるような気がします。
始めは瞬きの瞬間に「君」の顔を思い出せたのに、乗り越えられない距離を感じるようになって、今何も見えなくなろうとしている。
少しずつ思い出になっていくことが辛くて、だけど何気ない会話は胸の中にしっかりと残っていて。
それを急に思い出すから止められない涙になる。
「永遠の別れ」を歌った歌なのかもしれないと思うほど、「僕」は「君」に会えないことを悟っているように感じます。
明日も君に会えると願う
明日も君に会えると願う 人はそれを愛と呼ぶのかな…
出典: https://www.uta-net.com/song/142134/
「会えると願う」というのは日本語としては少し不自然です。
「会いたいと願う」ではなく「会えると願う」という言葉を選んだのにはどんな意味があるのでしょう。
「会えると願う」はかなり一方的、相手のことはお構いなしです。
まるで「夢」か「幻」に会いに行くように聞こえませんか?
そこまで強い想いで願う相手はやはり、「愛」のある相手でしょう。
恋人だけでなく、家族や友人かもしれない。
だけどそこには「愛」があって、それだけ大切に想う相手と永遠に別れてしまった。
夢の中でもいいから会いたいと強く、強く願う歌のように聞こえました。
まるではらちゃんと越前さん
「泣くな、はらちゃん」の中でもはらちゃんと越前さんは別れの時を迎えます。
漫画の世界から飛び出してきたはらちゃんは漫画の世界に帰り、越前さんも現実世界を生きることを決めるからです。
そんな二人にとって一緒に過ごした日々は宝物。
誰かとの会話に二人の会話を思い出したり、匂いや景色、季節など些細な事に相手を思い出すでしょう。
そんな二人の気持ちに寄り添うような「リリック」の歌詞は、優しい言葉と強い想いで切ない愛を歌っています。
アーティスト、TOKIOの始まり
「リリック」はTOKIOにとっても特別な曲でした。
TOKIOと言えば玉置浩二や中島みゆき、椎名林檎など作詞作曲陣が豪華な曲が多いのですが、この「リリック」以降は長瀬が作詞作曲をする体制に移行するようになりました。
長瀬のちょっと甘いけれどパーンと響く声を最大限に生かすメロディと、想いの込められた歌詞にこれまで以上にTOKIOの魅力が引き出されるようになりました。
そしてなんといってもバンド映えする曲が増えたように感じます。
東京ドライブのコーラスなんてどう考えてもアイドルのコーラスではありませんよね。
かっこよすぎてちょっとダサい、それを全力でやるTOKIO兄さんたちはしびれるほどかっこいい。
この曲は今のTOKIOじゃないと魅せられない曲だと思います。
彼らが今やりたいこと、表現したいことをギュッと詰め込んだ楽曲たち、これからはどんな曲たちを聞かせてくれるのでしょうか。
年齢を重ねるごとにますますかっこよくなるTOKIOから目が離せません。
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