人々を騙す、悪い大人たちのことが綴られている部分です。
人間には感情がありますね。良くも悪くも、人は感情に左右されながら生きているのです。
世の中には悲しいことに、誰かの美しく輝く感情を食い物にし、自分が得をしようとする人間が一定数います。
夢を抱く人々はそんな人間たちにとって、格好の獲物です。
食い物にされないように…騙されないように…日々アンテナを張りながら生きることが求められるのです。
そんな世の中は生きづらい。
夢を中断させられたり、諦めさせられたり。その要因はここにもありそうです。
そしてさらに、まっとうに生きているはずの人が苦労をする世の中へのアンチテーゼ。
言葉は柔らかですが、そんな感情さえも読み取れるような部分です。
ネガティブに支配させるな!
君の中のカナシミを喜ばせて 君の中のクルシミを勝ち誇らせて
なぁどうすんだよ おいどうすんだよ
その影に隠れ震える 笑顔の手を取れるのは
君だけだろ
出典: 万歳千唱/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
夢を叶えようとする人を邪魔してくる、様々な要因。
その中には、きっと言葉で表すことが難しい、得体のしれないネガティブな感情も含まれているでしょう。
歌詞の中に登場する「カナシミ」や「クルシミ」がまさにそう。
得体のしれないネガティブな感情は放っておくと、あっという間に拡大し、心を支配してしまいます。
前を向こうとする強い気持ちを隠し、そのまま深い闇の底へ引きずり落とそうとするのです。
でもそんなときは、絶対にその感情ばかりを見ないでください。
心を覆い隠すネガティブな感情の裏にはまだ、前を向こうとする強い気持ちが残っているのです。
辛いとき、「よし!前を向いて頑張ろう!」と気合を入れ直すことはありませんか?
まさに引用後半部分に登場している歌詞は、そんな状況を表現しているように感じます。
ネガティブな感情を振り払い、明るく前向きな感情を取り戻すことができるのは、自分しかいません。
どんな時も自分次第。そんな風に背中を押してくれていますね。
負のループへ誘導する感情たち
悲しみは 君の涙を栄養にすくすくと 大きく逞しく 今日も育っていく
ほらまた その大きなため息が何よりの 彼らのご馳走で ヨダレ出して待っている
出典: 万歳千唱/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
悲しい時には涙が出てしまうこともあるでしょう。
そんな時には思う存分涙を流して、スッキリしたい!という人も多いはずです。
しかし「カナシミ」や「クルシミ」といったネガティブな感情は、人々を負の方向へ誘惑し続けます。
人が泣いたり、ため息をついたりすればするほど、それらの感情は勢いを増していくのです。
泣いている最中は、涙を流せば流すほど深い穴の底に落ちていく気持ちがしませんか?
もう一生這い上がってこれないような、永遠に底にたどり着けないような、そんな深い深い穴。
ネガティブな感情はそんな穴の中で、夢追い人を飲み込もうとうごめいているのかもしれません。
負けるな!!!
ネガティブに打ち勝つ方法
そうさヤツらの敵は 君のハチ切れそうな
その笑顔と声さ それで木っ端みじんだ
出典: 万歳千唱/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
そんなネガティブな感情が待つ穴の中に落ちたら、もう人生の終わりだ…。
そんな風に思う人もいるかもしれません。
でも、安心してください。そんな感情に打ち勝つ方法はこの楽曲の歌詞でちゃんと教えてくれています。
ネガティブな感情たちにとっての最大の敵。それは、人の明るい笑顔と元気な声。
前向きな感情、明るい感情、それらをすべて含んだ、溢れる笑顔と勢いのある声なのです。
辛い時こそ笑顔。そんな言葉もあるように、マイナスを吹き飛ばすには笑顔が1番なのですね。
満開の笑顔を取り戻せ
君がどんな顔で笑うかを彼は知っているよ
打ち上げ花火みたいに笑う君がいるよ
君が笑わないとさ それじゃ思うツボさ
さぁいざ、迎えにいこう
出典: 万歳千唱/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
笑顔を、夜空に大きく広がる花火に例えている美しい表現が登場します。
ネガティブな感情に負けて、いつまでも塞ぎこんでいては穴から脱出することはできません。
それでは3文目にもある通り、ネガティブな感情の『思うツボ』なのです。
辛くてもなんとか手を伸ばして、隅っこに押しやられた笑顔に手を伸ばそう!
そうやってポジティブな気持ちを引っ張り出してあげようよ。そんな風に読み取ることができますね。