空中庭園の古びた羊皮紙は父の遺した 桂花の薫り
滲むインクは今際に認(したた)めた最後のメッセージ
賢き娘よ我が時代は終わる
暗澹の未来を紡いでおくれ
誰も皆 容易(たやす)く地位も名誉も
欲しがっては零落(おちぶ)れる成れの果てか
出典: Astral Dogma/作詞:YUI 作曲:橘尭葉
2番では、皇女であるゆいに父親が残した言葉のようにも思えますが、何度も繰り返してきた歴史の一幕でもあるのかもしれません。
「桂花」とは「キンモクセイ」のこと。
花言葉は「謙虚」です。
繁栄の末路に見たのは、”謙虚でいればよかった”という後悔ではないでしょうか。
そして、娘に後を託して命を終えるのです。
地位、名誉を欲しがってがむしゃらに奪って上り詰めた後に残るのは、下り坂しかないのかもしませんね。
神の存在が我らを惑わす
求めて縋り崇めば救う
いつしか人は進化を止めた
篝火に揺らめく装飾の馬車
黄金の蒸気で街中を照らせ
星座(ほし)からの啓示を読み解ければ
更なる世界へと導かれる
出典: Astral Dogma/作詞:YUI 作曲:橘尭葉
暗礁に乗り上げた未来の中で、神様という存在がいることで、人は自分で努力することを辞めたと歌います。
神様にすがって、頼って、何とかしてくれと叫ぶばかりになってしまったという嘆きが感じられますね。
そんな彼らに届くのは、見せかけでもいい、黄金の光です。
一時の輝きでも町中を照らすことで、人々を力づけるのでしょう。そして、再び繁栄を願って動き出すのです。
まとめ
いかがでしたか?
妖精帝國が栄えて、そして廃れていって、また新たな希望を見出していくところまでが描かれていますね。
時代は回るとか、歴史は繰り返されるというように同じような流れに導かれてしまうことはあるでしょう。
しかし、過去を知ることが出来たら今度はそうならないために努力できるかもしれません。
同じ末路へ行かないために努力する、激しい楽曲の中でも感じられる強い意志が魅力的ですね!
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