ポプラの並木 出せないままのラヴレター
何度も 手を振り返した別れ際
幼い頃 思い描いてた全ては
かなえられたかのように見えたのに
優しい雨は降る 私達の上に
すれちがう人の数だけ
ドラマチックになるの
出典: ドラマチック/作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置
1行目〜4行目では、主人公の失恋の様子が描かれています。
学生生活の中で恋心を抱いていた相手がいたのでしょう。
しかし、卒業した今でも書いたラヴレターは自分で持っています。
一緒に過ごしていても好きだという気持ちは伝えられませんでした。
さようならをした後も相手が小さくなるまで見送るほど好きだったのに…。
子供の時には何でも周りが願い事を叶えてくれます。
けれど、大人になると泣いても叫んでも叶わないことがあると知るのです。
恋も同じ。相手の気持ちだけは、どうやっても変えることができません。
YUKIは歌詞の中で、そんな切ない思い出も価値あるものだと教えてくれます。
人と人が出会ったら始まるひとつのストーリー。
全てがドラマだと思ったら、何だか人生は素敵なものに思えてきませんか?
約束は心の中にある
失くした約束は星に
思い出はとけないでそばにある
今 心は清く光る 涙で見えなくなる
ささやかな流れ星をひとつぶ
手の平にあげるから
出典: ドラマチック/作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置
友達や好きな人と交わした大切な約束。
叶わないのなら、いっそ約束なんてしなければ良かった…。
そう思ってしまうこともあるでしょう。
けれど、叶わなかったからといって、約束は輝きを失くしてはいません。
ずっと1人ひとりの心の中に生き続けていると、ここでは語られています。
どこかで今も約束をした相手は生きている。
それが分かっているだけで、切なくも心強いような気がしませんか?
「いつか会えますように」「あなたが幸せに過ごしていますように」
そんな願いを込めた流れ星を握りしめるように、主人公は前を向きます。
新しいドラマが始まる
こわれた大切なものと
いつか又あえる日がくるかしら
残したくちづけは消えない
それぞれの場所まで
もう行かなくっちゃ
出典: ドラマチック/作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置
【ドラマチック】PV
ハチクロを意識した作品
そこからライブ映像とアニメーションが組み合わさったPVとなります。
アニメーションで登場するのは、四つ葉のクローバーや蜂。
これはタイアップしたアニメ『ハチミツとクローバー』を意識しているのでしょう。
おとぎ話を見ているかのような、ワクワクする映像をぜひチェックしてみてください♪
YUKI×羽海野チカ
今回はアニメ『ハチミツとクローバー』とタイアップした【ドラマチック】をご紹介しました。
実は、YUKIは何度もハチクロの作者・羽海野チカの作品が原作のアニメとタイアップしています。
YUKI15周年のロゴを羽海野チカが手がけるなど、両者の関係はとても深いのです。
普段は別の世界で生きている2人のアーティスト。
両者の共通点は一体何なのでしょうか?
それは、どちらの作品も子供の頃に見た絵本のようにワクワクするところ。
そして時には「生きる」とは何かという哲学的な問いを作品に含んでいるからでしょう。
それでは、そんな共通点のある2人がコラボした楽曲をご紹介します。