「ストレンジカメレオン/the pillows」がミスチルを動かした？！名曲を徹底分析！歌詞＆動画♪

ピロウズとThe ピーズという二大ジャパニーズ・ロックバンドでドラムを務めるドラマー。

多くの同世代のロッカーたちとも親交が厚く、信頼を集めるドラマーでもあります。

1996年6月にリリースされた6枚目のシングル。

ただし現在は廃盤となっており、入手は困難な様子。残念ですね…。

「FAKIN' IT」が収録されているのですが、こちらはサイモン&ガーファンクルのカヴァー。

ボーカル山中が影響を受けた楽曲であり、リスペクトを込めて収録されました。

名曲のカヴァーと言えばこのひと、桜井和寿（Mr.children）がピロウズのトリビュート・アルバムに参加した際、この楽曲をカヴァー。生涯のベストソングとして絶賛しました。

また、桜井率いるBank Bandがこの楽曲をジャズアレンジでもカヴァーしています。

よっぽどお気に入りだったんでしょうね。

さらにその縁で、ピロウズはMr.Childrenの楽曲「つよがり」をカバーし、シングル「スケアクロウ」のカップリングとして収録、リリースしました。

それでは、桜井さんも絶賛した歌詞、見ていきましょう。

とくに抑揚も盛り上がりもない曲なのに、じんわりきちゃうのは歌詞なんだよね。

「I wanna be your gentleman」僕は君の紳士になりたい、ですが、もっとくだけて「僕は君の良いひとになりたい」くらいで訳しましょうか。

喧嘩別れしたあと、へこんでいる男性が浮かびます。彼女に優しい言葉をかけてあげたいのに、優しくしてあげたかったのに。そんな後悔が香ります。

隠れる森とは、タイトルの“カメレオン”からでしょう。

カメレオンは周りの場所によって色を変えますが、そんな風に簡単に変われたら、そう歌っているのです。

汚れた川とは、世間や社会の比喩でしょう。

大人になって汚い世界を知っても、彼女は綺麗なままで、自分ばかりが汚れているような気がしたのかもしれません。

向こう岸、とは、未来のことでしょうか。

彼女と別れずにいた未来に想いを馳せているように聞こえます。

ここ、この歌の主人公の人物像が一発で理解できる歌詞ですね。

内向的で友達も多いほうではないんでしょう。そんな彼にとって彼女は親友であり恋人であり、家族にすら変われる、そんな唯一無二だったのでしょう。

彼女と音楽さえあればいい、そんな彼は社会にも馴染みづらく、ただただ一途に彼女のことを想っていたのでしょう。