caramel City 今夜も眠れそうにないな
銀紙の歓楽街を抜けて
caramel City 甘美のまにまに漂えば
なんだか、少し疚しくて
出典: caramel city/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ
サビの「caramel city」という言葉の語呂の良さ。軽快なギターのリズム。
この2つによって効果的に歌詞の世界観を作り出しています。
歌詞はまるで「caramel city」という架空の街で暮らす様子を描いた短編小説のようです。
キャラメルをモチーフに眠れない夜を描くという発想が可愛らしく思えます。
彼らのストーリーテラーとしての側面が前面に出た1曲といえるでしょう。
第6位〜第5位
第6位「水葬」
宇宙を口に含んだら
魔法のかかる季節だね
出典: 水葬/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ
歌詞で特に印象的なのが、1番のサビのこの部分です。
まるで文学作品のような比喩で「宇宙」や「魔法」が何を表しているのか、想像してしまいます。
ねぇ飛沫をあげてみせて
魔法の解ける時間だよ
もうこれで全部栓は抜いたよ
僕だけを残し 空になった水槽
金色の朝の中
出典: 水葬/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ
もう1箇所、この曲の中で印象的なのが、2番のサビです。
4行目で、大事な人との別れを「空になった水槽」に喩えています。
この部分の「水槽」は「水葬」というタイトルとかかっているんです。
他にも、1番のサビと2番のサビで「魔法の〜」が対になっています。
1番では恋の始まりを、2番ではその後の喪失感を表現しているんでしょう。
戻らない時の流れを感じさせる切ない楽曲です。
第5位「憧景」
監督:篠田利隆 曲名:憧景 / 『タナバタノオト』第3話
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/おいしくるメロンパン
この楽曲は、4th mini album「flask」に収録されています。
おいしくるメロンパンの十八番ともいえる、夏の楽曲です。
初期の楽曲に通ずる、夏の青春の風景を描いた歌詞が爆発しています。
ファンはきっとニヤリとしてしまう、彼らのお家芸が詰まった1曲です。
静寂(しじま)に咲いた点と点は
二人同じ夢の最中
君も見ている
もう一度 この空を飛べる
出典: 憧景/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ
彼ららしさが特に溢れているのが、サビのこの部分。
アニメが七夕をテーマとした作品となっているため歌詞も星座をモチーフとしています。
サビでは青春の男女の関係性を空に浮かぶ星に喩えているのが秀逸です。
ナカシマさんらしいロマンチックな比喩が光っています。