兄弟コラボ!never young beach「やさしいままで」
ネバヤンらしい優しい曲
ネバヤンの愛称で親しまれている、4人組ロックバンドnever young beach。
「やさしいままで」は2020年1月17日にリリースされた配信シングルです。
ゆったりとしたリズムで、タイトルどおり安部勇磨さんの歌声とギターの音色が優しく響きます。
「ロマンスドール」主題歌
この曲はタナダユキ監督の映画「ロマンスドール」の主題歌になりました。
2020年1月24日全国公開、高橋一生さん主演、蒼井優さんヒロインです。
never young beachのボーカル&ギター安部勇磨さんは高橋一生さんの弟。
エンドロールでこの曲が流れ、映画の内容にも兄弟コラボにも涙した方が多いのではないでしょうか。
さらに、この配信シングルのカップリング曲「ららら」も劇中歌として起用されています。
この兄弟コラボは、タナダユキ監督のオファーによって実現したとか。
高橋一生さん演じる主人公、北村哲雄の後悔や哀しみといった気持ちが歌に込められているわけですね。
1番の歌詞をチェック
あなたのね やわらかいとこを
僕は知ってるよ
暖かい 陽だまりの中
思い出してる
出典: やさしいままで/作詞:安部勇磨 作曲:安部勇磨
主題歌となっている映画「ロマンスドール」を観た方はどのような状況か、すぐにわかる出だしになっています。
ただ、まだ映画を観ていない方にとっては何の話なのか、わかりませんね。
これからのお楽しみという可能性も考えられますのでネタバレはなしでいきましょう。
この歌物語の男性主人公は、晴れた日に過去を振り返っています。
その記憶に登場する人物に対して、親しみを込めて2人称で呼んでいるイメージです。
恋人なのかもしれません。
しかも、その相手の「硬くない部分」について回想しています。
これは「性格が堅くない」という意味なのでしょうか。
それとも体のどこか。
物理的にごつごつしていない部分があるという話かもしれません。
映画のタイトルを思い浮かべると、何となく想像がつきそうですが、答えを出さずに先へ進みましょう。
気づいた優しさとは?
硬くない物に宿る優しさ
ふとわかったよ そのやさしさ
今さらだけどね
出典: やさしいままで/作詞:安部勇磨 作曲:安部勇磨
恋人ではないかと思われる相手の「硬くない部分」を振り返ることによって、主人公は優しさに気づきました。
時にはふざけることもあったようなイメージです。
真面目すぎない性格を回想した為に、ようやく優しさが身に染みたという話でしょうか。
あるいは物理的に硬くない物のおかげで、ハードではない、ソフトな面に癒されたという話。
映画を観た方なら、少々まどろっこしい表現になっているのはなぜなのか、わかるでしょう。
例えば鉄のように硬い人形を想像しても、とりたてて穏やかな気持ちに満たされることはないかもしれません。
その逆だと、いかがでしょうか。
この辺りがネタバレなしのギリギリ。
いずれにしても、すべては過去の話ということがわかります。
楽しい思い出
急な雨に降られて
しまうこともあったな、けど
肩を寄せ合えたら
それはそれでいいもんで
なんでか 幸せだったな
出典: やさしいままで/作詞:安部勇磨 作曲:安部勇磨
外出先で突然、空模様が変わると慌てる方が多いのではないでしょうか。
晴れているほうが身軽に活動できますし、雨の日は何となく気分までしっとりしがちという方もいるでしょう。
しかし、1つの傘を2人でシェアすれば楽しい時間になる。そんな相合傘のシーンも思い出です。
男性主人公が思い浮かべているのが恋人だとすると、今は一体どこにいるのでしょうか。
すぐに会える状態ならば、これほど穏やかに回想することもなさそうです。
別れたのか、何らかの理由で距離が離れてしまったのか、それとも…と想像は膨らみます。