今は涙の中で

【千昌夫/星影のワルツ】歌詞の意味を紐解く!愛した人の幸せを祈る…星影に込めた思いは切なくて温かいの画像

さよならなんて どうしても
いえないだろうな 泣くだろうな
別れに星影のワルツを うたおう……

出典: 星影のワルツ/作詞:白鳥園枝 作曲:遠藤実

別れを決めた後、さよならを告げるためにもう一度直接会う…。

これは恋愛マニュアル的に見れば、NGな行動。

面と向かって言う別れは、泣くばかりで冷静に言葉には出来ません。

お互いがまだ好きなのに、理由があって絶対に将来を語ることもできない二人なら尚更。

愛していたという心残りが、別れの傷口を広げてしまいます

別れを受け入れなければ、君が幸せになれないと自分に言い聞かせるので精一杯。

ここでも夜空に光る星に願うしかないのです。

涙をこらえるためには、空を見上げる必要がありました。

星が君を見守ってくれることを願いつつ『星影のワルツ』を歌います

夜空に願いを……

今夜の星を君に

【千昌夫/星影のワルツ】歌詞の意味を紐解く!愛した人の幸せを祈る…星影に込めた思いは切なくて温かいの画像

遠くで祈ろう 幸せを
遠くで祈ろう 幸せを
今夜も星が 降るようだ

出典: 星影のワルツ/作詞:白鳥園枝 作曲:遠藤実

もう君の顔を見ることはありません。君に会うことはもうしません。

自分にできることは、僕と別れたあとの君に幸福な時間がくるのを願うこと。

離れたこの場所から君のことを思うだけです。

君はそばにいないけれど、君がまるで目の前で微笑んでいるように感じています。

君に届いて欲しい、歌的にも心情的にもサビになる歌詞を丁寧にリフレインしました。

心にじわっと沁みる、繰り返して歌う君への願い

空の星は輝いています。流れ星も見えているのでしょう。

星が流れる間に願い事を三回言えば願いが叶う…、ここで願うことは君の幸せ

別れを取り消して、もう一度君と会うことではありません。

君が幸せでいてくれるだけでいいと、夜の空に心の中で願い続けるだけです。

温もりはそのままで

君への思いを夜空に願う僕の姿で歌は終わりました。

千昌夫さんが歌う曲には“郷愁”という言葉が似合います

故郷や昔あった出来事を懐かしむ、詞やメロディーが楽曲の中に必ずありますね。

温かさを生むポイントになっています

失恋を歌う演歌は情念や未練が残る歌詞が一般的。(そこがまた魅力なんですけどね…。)

別れの悲しみを思いやりに変化させワルツで歌った「星影のワルツ」は稀有な存在です。

別れは悲しいけれど次の幸せがきっとあると、歌は優しい気持ちを残してくれました。

最後に

夜空を見上げると心がホッとすることがあります。

暗い空に例え一つだけでも星があると、何だか得をした気分にもなったりして…。

見守りを怠らない、夜の空と星の光。

辛いことも嬉しいことも受け止める、心の広さを星空は持ち合わせています。

恋を失う失恋ですが、恋をする心がゼロになる訳ではありません。

次の恋は幸福な結果になることを、星影も願っているはず

星影の次は星屑。こちらも哀しいお話が歌になりました。無口な星はあなたの心を照らします。

1984年リリースされたチェッカーズ4枚目シングル「星屑のステージ」は田村正和主演ドラマ「うちの子にかぎって…」の主題歌に起用され大ヒットとなりました。実はこの歌は、愛する人を亡くしたとても哀しい歌なのです。歌詞から歌の真意を紐解いてみましょう。

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