ゆるふわギャングは「メリージョイ・レコーディングス」を拠点に活動する3人組ユニット。
「メリージョイ・レコーディングス」は日本語ラップの革命児Shing02が所属するレーベルです。
ラッパーのRyugo Ishidaは金髪&鋲ジャンに全身タトゥーのパンクスタイル。
Sophieeは美しい風貌にスタイリッシュなタトゥーがばっちりでまるで海外モデルのようです。
世界で評価されるゆるふわサウンド
音楽性の基本はヒップホップです。
ハウスやレゲエなど多彩な音楽遍歴を感じさせるフロア映えするトラックが秀逸です。
スーパーカーの名曲「YUMEGIWA LAST BOY」のユニークなカバー曲もリリースしています。
ユニット名の表す通りゆるフワなラップが乗るジャンル化不可能なサウンドは世界中で注目されています。
ゆるふわギャングのスタイルは「Dippin' Shake」のMVを見るのが分かりやすいです。
またSophieeはゆるふわギャング結成前からソロMCとして活動していました。
彼女の当時の気持ちをリアルにラップにしたそうです。
ゆるふわギャングという居場所が彼女にとっての桃源郷なのでしょう。
現在のSophieeはより自由度溢れる歌詞を紡ぐようになりました。
トレードマークは左手にあるお揃いの「ゆるふわギャング」の手書き風のタトゥーです。
歌詞に込められた想いとは?
終わらない夜への願いを込めたパーティーアンセム
みんなMove Your Body
夜は短い
みんなMove Your Body
外は暗闇
出典: 夜に失くす feat.ゆるふわギャング/作詞:SALU,Ryugo Ishida,Sophiee 作曲:Estra
風営法の適用により次々とクラブが閉店へと追いやられる現代。
それでも夜通し踊り続けたい衝動は消えません。
素晴らしいパーティーは永遠に時間が続くような錯覚を与えてくれます。
しかし素晴らしい時間には必ず終わりが来ます。
そんな夢のようなダンスフロアの光景。
いつか終わりが来るという虚無感をサビで見事に端的に表現しています。
ヨーロッパで端を発したスクワットパーティーという廃屋を占拠してダンスフロアにしてしまう文化。
SALUとゆるふわギャングの起こす化学反応はそんな無秩序な空気感を感じさせてくれます。
SALUのヒップホップの流儀とは?
ここがどこかなんてわかんない
わかることは俺らは案外
もう会ってたって別におかしくない
光と音でなにも聞こえない
お偉い学者もわかんない
気づかないふりも飽きた答えに
優劣のないこのソサエティ
やっと会えたな おかえり
出典: 夜に失くす feat.ゆるふわギャング/作詞:SALU,Ryugo Ishida,Sophiee 作曲:Estra
SALUのパートで語られるのは彼自身のリアルなヒップホップの流儀です。
人で溢れるダンスフロアでは暗い照明とフラッシュで視覚が麻痺します。
大音量で流れる音楽に身をまかせると一種の催眠状態に入ります。
そこには年齢も性差も超えた一体感が生まれます。