大それたものでは きっとないな
だからと言って どうでもいいことじゃ寂しい気もする
出典: 進化論/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
客観的に見るとこじらせ気味で始まった歌詞ですが、歌の主人公は今を前向きに捉えています。
生まれた時にすでに決められていた任務があったとしても、それは絶対ではない。
もしかしたら大きな成功を収めるような、道が与えられていたかもしれません。
自分が本当にしたいこととそれが違うのなら、今のままで自分は納得できます。
進んでいる道は凸凹しているけれど、自分はその上を歩いている。
自分は自分なりの進み方でいいと思っているので、ネガティブになることもありません。
迷いつつも進んでいる心を表した歌詞は、この後の展開に希望を与えてくれるのか?
期待して歌詞を進めましょう。
共同の作業で乗り切る
一人じゃないから
大小の様々な歯車が複雑に絡み合い
今日も廻ってる あぁ この世界 愛しき世界
君と廻してる
出典: 進化論/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
大きな組織の中にいると一人の人間としてではなく、一つの部品になることを求められる場合もあります。
歯車は常に動き続けないと、組織では存在の意味を失うことになり兼ねません。
数え切れないくらい沢山ある歯車は、互いの速度が違っても廻り続けているようです。
自分も遅れないように、相手の動きを止めないように歯車を廻します。
歯車の音で自分がこの世界にいるんだと思って、安心しました。
一人で廻す歯車は単なる作業だけど、二人で廻す歯車は共同作業。
苦しい時に助け合うことができる君となら、明日もまた歯車を廻し続けられます。
強い意志はキリンにも
生き残るための長さ
進化論では首の長い動物は
生存競争の為にそのフォルムを変えてきたと言う
「強く望む」ことが世代を超えて
いつしか形になるなら この命も無駄じゃない
出典: 進化論/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
長く伸びた首を持つ動物といえば、やはりキリンですね。その長さは誇らしげにも見えます。
首がそこまで長くなったのには理由がありました。
飲水や低木の葉を食べる時、地面に落ちた果実を食べる時はしゃがまずに前肢を大きく左右に広げ、立ったままで水を飲む。これは敵に襲われたときにすぐに逃げることができるためであると考えられる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/キリン
長~い首と潤んだ瞳とオシャレな網目模様、主食は植物なので絵に描いた草食系のキリン。
ここまで生き延びるためには、首を長く保つ必要がありました。
木の上の葉っぱを食べるためではありません。
立った姿勢のまま下を向いて、地面に届く首の長さが必要だったからです。
座り込んでいたら、襲撃を受けた時に立ち上がる時間だけでも形勢は不利。
生き残るために、首が長くなることをキリンは願い続けたのでしょう。
動物園の人気者、キリンは強い意志の持ち主でした。
強く願って自分が望む姿になろうとするのは、キリンだけではありません。
同じ生き物の人間だって、願いを持ち続ければ望むものを手にすることができます。
この世に生き続ける命には一つだって要らない命はありません。
全ての命が自分の望む世界を目指して、地球に存在し続けています。
今ここだけではなく
平和な世界を
空を飛び 海を渡り 僕らの夢はまだ膨らむ
誰も傷つけない 優しい夢を 素敵な夢を
君に引き継げるかな?
出典: 進化論/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
今の場所に立ち止まらないで、もっと遠くに行けば未来が広がることを教えてくれました。
飛び立つ空は広くて果てしなくどこに着陸できるのかが、不安になる時もあります。
海は決していつも静かでは無いので、風や波に負けないための強さも必要。
でも自分の居場所を自分で変えることは、価値ある行動になってくれました。
数々の困難を乗り超えた心は、相手の痛みも分かる柔らかさを持ちます。
困っている人と気持ちを共にしていけば、夢を一緒に持つことだって可能。
どこにいても強い心は頼りになりますが、強さMAXのまま相手にぶつけてはいけません。
心を柔軟にして形や速さを変えて投げかければ、きっと受け止めてもらえます。