この場面では『僕』の思いを強く感じます。
いつか会えるのでしょうか。
『君』に会いたいと願い続けている様子がわかると思います。
雪のように埋まっていた想いが溶けて…
白い雪が空に舞い上がり君を迎える
その景色を僕はいつからか思い描いていた
出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
この「白い雪」とは、冬の景色のことではないでしょうか。
この部分では、比喩表現として使っていると考えられます。
雪景色は真っ白で何も見えない(雪国では)です。
そんな雪の中に埋まっていた想いが『君』に会うことで溶けていく。
明るくて暖かいまるで春のような景色をずっと『僕』は待っているようです。
『僕』はずっと空想してることがあります。
それは『君』ともう一度会うこと。
ですが、それは空想で、叶う可能性は低いでしょう。
夢でしか会えない?
悲しいってさ その声ももうどこか遠くに
いつか、輝いた夢の中で
出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
この「悲しい」とは誰の感情なのでしょうか。
「ってさ」とあるように、『君』が思ってくれているように感じます。
そんなふうに言ってくれた声も、もう聞こえない『僕』。
こうなると、惜しんで別れてしまった2人になります。
『君』は、もうこの世にはいないのでしょうか。
2人が会えるのは夢の中だけ…。
そう考えると『君』に会えるまで『僕』は、苦しみ続けるのでしょうか。
何もわからない状態?
ここでは『僕』の現在の状態を伝えています。
その状態はどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
白い世界に…
行き交う人のない交差点 クラクションは鳴らなかった
また人が消えていくのも僕には気付けません
落ちることのない砂時計 音さえ静かに止まった
足跡も消えてしまうだろう全てが白に帰ります。
出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
何にも気付くことができない『僕』は相当ショックを受けているのでしょうか。
全てが止まってしまったような状態ということは、思考も停止状態。
『僕』は『君』を想い過ぎて思考がストップしてしまったのかもしれません。
だから何も聴こえず、何も見えないのでしょうか。
そして全てが「白」になる瞬間は「無」ということだと考えられます。
「無」に帰るとは、この世にはいないのか、『僕』はどうなってしまったのでしょうか。
ですが、この何もわからない状態で『君』を思い続ける存在であることは確かです。
それほど『君』のことをずっと想っているのでしょう。
何もできない…
悲しくないわけないよ 平気だって言えたのに
何気ない問いかけにさえも答えられない
出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
1行目にある「平気」以前は言えたこの言葉も、今は言うことができない。
なぜ言えなくなってしまったのでしょうか。
それはきっと『君』がそばにいないからです。
また、白の世界にいることも、言えない理由になると思います。
意味のある質問というわけではないのに、答えを言うことができない。
その状態はすごくもどかしいです。
この「白の世界」とは一体どこなのでしょうか。謎が深まるばかりです。
白い世界にいるのは『君』?
この場面では『君』の行方について『僕』が考えています。
やはりどこにもいないのでしょうか。
それでも『僕』は諦めません。
その様子をみていきましょう。