遠く揺れる影法師にあの日を重ねた
その景色はどこか優しく滲んで消えた

出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

いろんな情景に『君』を重ねてしまう

1行目を読むとわかるように、昔を思い出して、その思い出に浸っています。

この場所のいろんな情景を観て『君』との思い出を重ねてしまう。

それほど『君』を思い焦がれていることがわかります。

2行目にある「優しく…」の部分は、物悲しいような雰囲気が感じられます。

そして同じく2行目の「滲んで」ということは、よくもあり悪くもあるような思い出のようです。

ですが、その思い出させてくれた影も消えてなくなってしまいました。 

『君』はどこへ行ってしまったのか

帰れないってさ その声ももうどこか遠くに
いつか、輝いた夢の中で

出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

1行目の「ってさ」は『君』からのメッセージ。

帰ってくることができない『君』とは一体どういうことなのでしょうか。

『君』が白い世界へ行ってしまって発せられた言葉という意味と、とらえることもできます。

もしくは、別れたあの日の『君』が言った言葉ということも考えられます。

また、2行目の気持ちはブレることなく心に残っています。

いつの日か、夢でもいいから『君』に会いたい。

そんな気持ちが感じ取れると思います。

それは、どんな状態でも想い続けているということです。

やっと動き出すことができる

ここの歌詞では『僕』のこれからを表現していると考えます。

これから『僕』はどうなるのでしょうか。

『君』には会えるのか、詳しく見ていきましょう。

いつかを信じて…

風の合図も影の吐息ももう聞こえないけど
あの日君が僕にくれた小さな約束
忘れないってさ その声がどこか強く響いて
いつか、輝いた時の中へ

出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

1行目にある歌詞でわかるように『僕』は、もう何も感じなくなってしまった。

2行目の「あの日」とは別れてしまった日でしょう。

そして『君』がくれた「約束」だけは忘れることなく残っている

それほど『僕』にとって『君』の存在が大きいものなのだとわかります。

その約束とは、「忘れない」ということです。

ただそれだけの約束なのに、ずっと残っているのでしょう。

『僕』も忘れなければ、いつか『君』に会えると信じている様子を感じます。

動き出す瞬間

切れ間が光を呼び白が銀となる
僕の足跡はやっと動き出した

出典: スノウリバース/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

1行目で雪解けのような意味になり、眩しく光っている状態だと考えられます。

太陽のような暖かい光を感じたということは『君』に会えたのでしょうか。

その場所は白の世界ではないかと考えられます。

先に『君』が白い世界へ行き、次は『僕』が行くのでしょう。

まとめ

この曲をまとめると、下記のようになります。

白い世界とは

この曲の中で出てくる「白」に帰って行くというのは、天国を指しているのではないでしょうか。

はじめに『君』が行ってしまった。その悲しみから何もできなくなってしまった『僕』。

その『僕』もやっと会いに行ける時間がやってきたのだと思います。

歌詞の最後に「足跡が…」という部分があったように、それが念願の一歩なのだと思います。

きっと悲しみだけの人生ではなかったはずです。

ですが『君』が突然いなくなった悲しみは大きかったでしょう。

それだけ『君』の存在が大きいものだったということがわかります。

人生の最後に『君』に導かれ、たどり着いた先が「白い世界」なのではないでしょうか。