8.空の青さを知る人よ
同名アニメ映画の劇中主題歌
「空の青さを知る人よ」は、同タイトルのアニメーション映画主題歌として制作された一曲。
シングルには映画エンディング曲に使用された「葵」と共に収録されています。
「空の青さを知る人よ」は劇中歌として登場。
登場人物のひとり「慎之介」の心情を反映した一曲となっています。
歌詞に登場する「赤く染まった空」も物語の内容を反映するもの。
そういった歌に隠されたリンクを探すのも楽しめる一曲です。
青春の青さとほろ苦さを感じる一曲
きらきらときらめくようなイントロから始まる本作。
みずみずしく、そして二度と戻らない青春のきらめきと儚さ。
まさに空の青さを思わせるようなサウンドが、登場人物たちの切ない心模様を描き出します。
一度過ぎ去ってしまえば戻ることのない青春。
心惹かれる人に素直になれなかったり、あまのじゃくな態度を取ってしまう。
そんな甘くて苦い記憶のある人も多いのではないでしょうか。
好きになることが怖くて認めないようにしていても、身体は惹かれる相手を追って走り出す。
そしてどんなに時間が経っても、身体がその人のことを覚えている…。
思う通りにならない、だからこそ愛おしい恋。
そんな恋をみずみずしく、きらきらと描く一曲です。
9.真夏の夜の匂いがする
ドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」主題歌
TBS系火曜ドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」主題歌。
墓地の中に佇むフレンチレストランを舞台とした、一風変わったコメディです。
風変りなオーナーとクセの強い従業員が織りなす、笑いあり、感動ありの物語。
それを彩る一曲もドラマのテイストに合わせた、ポップでホラーな雰囲気となっています。
ミステリアスでユーモラスな世界観が魅力的
「Heaven?~ご苦楽レストラン~」の舞台は墓地の中に建つレストラン。
それを反映し、かわいらしくもどこかホラー風のサウンドが楽曲を彩ります。
怖いお化けというよりは、どこか可愛く憎めない印象のお化けたち。
笑えて泣ける物語を引き立てる、コミカルでチャーミングな一曲です。
サビでは一転し、開放感と疾走感のあるサウンド。
問題を抱えた客たちをレストランの料理とスタッフが救うような、爽快な印象となっています。
いたずら心を胸に困難に立ち向かう、しなやかで強い心。
笑いながら未来を切り開いていく、遊び心と勇気をくれるナンバーです。
10.ポプリの葉
優しいアコースティック・サウンドで幕を開くナンバー。
ポプリの香りに託した、過ぎ去った恋に寄せる心を描く一曲です。
匂いと人の記憶は密接につながっているといわれています。
ひとつの匂いを感じるたび、思い出す恋の記憶。
けれど叶わなかった恋は苦く、切ない思い出も連れてきます。
思い出したくなかった気持ちと、忘れられない気持ち。
思い出に心揺れる心情に共感する、優しくも切ない一曲です。
11.チカ
軽快なロックサウンドで描かれるナンバー。
テンポよく韻を踏む歌詞が印象的です。
「無くした財布」に託す、見失ってしまった恋心。
明るい曲調に対して、描かれていくのはすれ違う心。
小さな嘘や、言葉にしない想いをわかってほしい想いが描かれています。
どこかあまのじゃくで、素直になれない。
時にはわかってくれない相手に毒のある想いを抱くこともある。
けれど恋する気持ちを止められない。
アルバムを通して、そんな恋する人の姿が浮かび上がってきます。
恋をしたらきっと誰もが感じる想い。
あいみょんはしなやかに、そんな想いを描き出していきます。