ヒプノシスマイクの魔力にあなたも飲み込まれる

CD、ゲーム、TVアニメ、コミカライズ、2.5次元舞台…。

分野を問わず勢力を広げつつあるのが、「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」ですね。

元はキングレコードの内部レーベルが手掛けた、声優アーティストプロジェクトでした。

それが爆発的な人気となり、各方面で頭角を現してきたという具合です。

それはまるで、ヒプノシスマイクの世界をそのまま現実に持ち出したような、不思議な現象といえるでしょう。

誰もが特殊な能力を持つヒプノシスマイクの力、魔力が如き強大な力に飲み込まれてしまっていると思います。

各ディビジョンによるラップを楽しむのもいいですが、代表MC総出演の1曲も聴き応えがあります!

今回はその中から【Rhyme Anima】をお届けしましょう。

アニメ版のオープニング主題歌にもなっている楽曲なので、未聴の人は要チェックです。

チーム①Buster Bros!!!

ヒプノシスマイク【Rhyme Anima】歌詞を解釈!1メーター先にあるものとは?何に抗い続けるのかの画像

Buster Bros!!!

滾んだよ
自我よりも濃い血が
間違いない荒ぶる bullshit
最強の二親等

心拍数ハンパ無く
何Verseでもブン殴る

どんな顔して文句言うんだよ?
凡夫は物狂う

出典: Rhyme Anima/作詞:invisible manners 作曲:invisible manners

【Rhyme Anima】はまるで、ヒプノシスマイクの世界をそのまま再現したかのようです。

各ディビジョンのMCたちが、己の胸の内を激しく歌い上げます。

登場するのは、「Buster Bros!!!」「MAD TRIGGER CREW」「Fling Posse」「麻天狼」の4組です。

まずは、イケブクロ・ディビジョンの代表チーム「Buster Bros!!!」のラップを見ていきましょう。

彼らのラップのみならず、楽曲中にはいくつかの耳慣れない英単語なども登場します。

そちらも併せて、解説していきましょう。

無敵の3兄弟

「Buster Bros!!!」は名前からイメージできるように、兄弟による代表チームです。

チーム名の最後にある「!」の数が3つなので、3兄弟だということが分かります。

リーダーにして長男の山田一郎を筆頭に、次男の二郎、三男の三郎というメンバー構成になっています。

彼らのパートは上から一郎、二郎、三郎が歌うスタイルなので、耳を澄ませて聴き分けてみましょう。

一郎のパート、引用部分の2~5行目には、彼らが兄弟であることを裏付ける言葉が見られます。

濃い血」や「二親等」といったフレーズが、それに当たるかと思います。

この一郎パートで見られる、「bullshit」とはどういう意味でしょう。

これはいわゆるスラングで、「戯言」や「でたらめ」といった意味があります。

こういう攻撃的なワードもまた、ラップではお馴染みの要素です。

ブラコン気質の長男の元で3人は団結しており、イケブクロ・ディビジョンでは敵なしの最強なのでしょう。

三郎パートの「凡夫」という単語からも、彼らが自身を特別だと思っていることが窺えないでしょうか。

凡夫はその前行のフレーズにある「文句」と韻を踏んでもいて、流れるように心地よく耳に響きます。

ヒプノシスマイクの世界での闘い方

「心拍数」の下りで始まる二郎パートの歌詞を見てみましょう。

ヒプノシスマイクの世界観を、簡潔に表しているように感じます。

武器ではなくラップの力で闘うことが、ヒプノシスマイクの世界で成り上がっていく方法です。

歌詞に見られる「Verse」という単語は、楽曲におけるパートを示す言葉です。

いわゆるAメロの部分を指すのですが、それを何度も繰り返してやるという二郎の挑発的な態度が窺えます。

チーム②MAD TRIGGER CREW

ヒプノシスマイク【Rhyme Anima】歌詞を解釈!1メーター先にあるものとは?何に抗い続けるのかの画像

MAD TRIGGER CREW

いい加減ダルい
言い訳が散見
ましてや詭弁
脳が膿んで溶けたヤツの懺悔

ざーんねん 何遍だって断言
官憲はしつこいぜ

hmm
不甲斐ない敵の頭蓋内破壊
韻を装填バンカーバスター

出典: Rhyme Anima/作詞:invisible manners 作曲:invisible manners

ヨコハマ・ディビジョンの代表チームが、彼ら「MAD TRIGGER CREW」です。

ヤクザ、警察官、元海軍と、誰もが銃と関りを持つメンバーですね。

このチーム名になったのも、頷けます。

個人的には、Buster Bros!!!よりも歌詞攻撃性があるように思います。

何から何まで異色のトリオ

何のきっかけで出会ったのか…と疑問に思うほど、MAD TRIGGER CREWの面々は異色トリオです。

引用歌詞最初のパートは、リーダーの碧棺左馬刻のラップです。

反社会勢力らしいとでもいうのでしょうか、かなり攻撃的な歌詞が並んでいるのが分かるでしょう。

彼のパートの4行目の「脳の~」の下りを見ると、相手にする連中もまた、ろくでもない連中だと想像できます。

引用歌詞2つ目のパートは、警察官である入間銃兎のものだと分かります。

官憲」が分かりやすいキーワードでしょう。

悪事を働く者にとって、警察という組織はしつこく感じられるものです。

毒島の軍事用語も要チェック

引用歌詞最後のパートは、元海軍という飛びぬけて異色の経歴を持つ毒島メイソン理鶯のものです。

彼のラップに特徴的なのは、元軍人というキャラクターを強調するフレーズだと思います。

こちらでは、「バンカーバスター」あたりがそうだといえるでしょう。

バンカーバスターとは、「地中貫通爆弾」のことを指します。

日常的にはまず使わない言葉なので、それがむしろ、彼らしさを特徴づけるのに一役買っているのです。

彼のパートには、他にも耳慣れない軍事用語が登場します。

後にもご紹介しますので、チェックしてみましょう。

チーム③Fling Posse