ヒプノシスマイク【Rhyme Anima】歌詞を解釈!1メーター先にあるものとは?何に抗い続けるのかの画像

Hypnosis action ends corruption
Verse 蹴飛ばす Lyrics
Nautilus 脳潜り襲来 Ignition!
このエンドレスゲームの果てが
世界の終わりでも
抗い続けるぜ
Division Rap Battleで

出典: Rhyme Anima/作詞:invisible manners 作曲:invisible manners

各々でバトルするように歌っていた面々が、サビの部分で1つになります。

総勢12名の男たちによるハーモニーには、心を揺さぶられるものを感じるでしょう。

「corruption」には、「堕落」や「退廃」といった意味があります。

おそらくは、ヒプノシスマイクの世界でまかり通っている支配のことを指しているのではないでしょうか。

「Nautilus」とは、某作家の作品に登場する潜水艦の名前です。

ヒプノシスマイクから発せられる音を潜水艦に見立て、そう表現しているのでしょう。

引用歌詞の6行目には、彼らの抵抗の意思も見て取れます。

彼らは一体、何に抗おうというのでしょうか。

思うにそれは、先ほどのcorruptionとも繋がりを持つものでしょう。

ヒプノシスマイクの世界を取り巻く現状に対しての、宣戦布告でもあるような気がします。

女性が支配する理不尽さを感じるこの体制を、ラップの力でぶち壊していくという意気込みかもしれませんね。

各チームの主張は激しく続く

ヒプノシスマイク【Rhyme Anima】歌詞を解釈!1メーター先にあるものとは?何に抗い続けるのかの画像

Division All Starsによるサビが終わった後は、再び各チームによるラップです。

こちらでも、それぞれのチームカラーが存分に出た歌詞を楽しみましょう。

山田3兄弟

Psychological Judgments(サイコな審判)

黙ってろ
トンチンカンなチンパン(aay!)
ピンからキリまでPay Back
直々にしばく

しばらくぶり シンパ遮二無二
ついて来れんか? 俺らの進化

チンタラ義理立ててんだ
引き千切られないよね?

出典: Rhyme Anima/作詞:invisible manners 作曲:invisible manners

Buster Bros!!!の山田兄弟のラップは、ある意味で一番オーソドックスなタイプかもしれません。

「pay back」=借りを返すや、「しばく」といったフレーズやワードも、不良らしい内容といえるでしょう。

引用歌詞2つ目の二郎のパートでは、相手をディスったような表現があるのも特徴的です。

3つ目の三郎によるパートは、少々難解と言わざるを得ません。

「義理立てる」ということもまた、不良グループには重要なポイントかもしれません。

(※山田三郎は、兄2人と違って不良ではありませんが…)

引用歌詞最終行の意味としては、義理立てしてやってるんだから、分かってるよね?といったところでしょうか。

まさか、こっちに歯向かおうなんて思わないよねと、うっすらと脅しの意味も込められているような気がします。

碧棺左馬刻&入間銃兎&毒島メイソン理鶯

盟友(Chain Gang)

あーあマジだりーぜ
すぐ息切れして 尻見せ
ま、いいや逃げて良いぜ
ま、みかじめ 百万円(いっぽん)で良いぜ?

掌に袖の下
解るよな? 袖にしちゃ

威力偵察は強引
まあ辞めとけ 良くて自殺行為

出典: Rhyme Anima/作詞:invisible manners 作曲:invisible manners

続くのは、MAD TRIGGER CREWのパートです。

ラップは、碧棺、入間、毒島の順で展開されています。

碧棺の歌詞には、「みかじめ」といった反社会的勢力特有のワードが入っています。

彼のパートの2行目は、脅された相手が彼から逃げる様子を表しているのでしょう。

次に続く入間のパートには、彼の悪徳警官ぶりがよく表れています。

彼は現役警官ながら悪事に手を染めるタイプで、袖の下などはもはや常習なのでしょう。

最後の毒島パートでは、やっぱり軍事用語が登場します。

威力偵察」とは、交戦を通して敵の装備や攻撃力を探る情報収集法を指します。

ラップバトルを仕掛けてこようとする相手を、牽制しているともいえるでしょう。

下手に関われば痛い目を見るぞ、ということなのでしょう。

飴村乱数&夢野幻太郎&有栖川帝統

虚偽(falsehood)

嘘は無しで事を成す話はかつて(before)
立つ瀬もなく消え
Nastyな今に至るワケで(ワケで)

遍く雨乞う声
耳を塞いで サイレントしようと(やれやれ)

臭いモノと蓋で塞いでも
脳に響くサイレン

出典: Rhyme Anima/作詞:invisible manners 作曲:invisible manners

Fling Posseのパートも、飴村の軽快なリズムからスタートします。

「虚偽」や「嘘」といったワードが、彼がスパイだったということを示唆しているのでしょう。

中王区と揉めた飴村は、現在はスパイ行為は行っていません。

辞めるまでの経緯もまた、この歌詞の中に表れているといえるでしょう。

夢野のパート1行目の歌詞は、自分たちに歌え、闘えと乞う声なのでしょうか。

代表チームであっても、そういうものから耳を塞ぎたくなる時があるのかもしれません。

有栖川のパートにある「臭いモノ」も、解釈が難しい言葉です。

先述の闘えと乞う声のことかもしれませんし、敵チームのラップのことかもしれません。

いずれにしても、耳を塞ごうとも、それらは脳に直接伝わるように響いてきてしまうのでしょう。

それもまた、ラップバトルに身を投じる者の宿命といえるでしょう。

神宮寺寂雷&伊弉冉一二三&観音坂独歩

夜明け(till dawn)

森羅万象万死に値す 尊厳の凌辱
韻が万能の冒涜行為と化してく害毒

夜光虫は 逃避行中
誘い癒すこのネオンの白夜

悪戦苦闘 コンフリクト
根比べに勝ち コンクリの壁を壊す

出典: Rhyme Anima/作詞:invisible manners 作曲:invisible manners

麻天狼のパートです。

頭を飾るのは、ミステリアスな天才医師・神宮寺のラップです。

落ち着き払った彼の歌詞はまるで、哲学を講じているようでもあります。

こちらでも、歌詞の1行目と2行目で韻が踏んであるのが分かるでしょう。

続く伊弉冉のパートは、ホストらしくチャラい内容になっています。

ここでいわれる「夜光虫」とは、夜の町で働く女性を指すのでしょう。

ホストとは、そういう女性たちを癒す仕事でもあるということです。

彼のパート2行目の歌詞では、自身の名前とかけているフレーズがあって興味深いです。

麻天郎パートのトリを務めるのは、ネガティブサラリーマン観音坂。

MVの映像では、彼が何事かに四苦八苦している様子がよく分かります。

「根比べ」とは、仕事上の問題とのことでしょうか。

それに打ち勝つことは、コンクリートの壁を壊すくらいのことなのだと、そう言っているようにも思えます。

脳焼くほどの勢いを伴って歴史を作っていく

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