海から産まれて来た、それは知ってるのに
どこへ流れ着くのかを知らなくて怯(おび)えた

出典: http://www.uta-net.com/song/234943/

人は、生命の根源から母を通して生まれて来ました。

多くの生命の誕生を私たちは見て来ました。 その誕生は、感動に満ちています。

「産む」と「海」は同じ語源からきています。 生命の起源は、海からと教えられてきました。

しかし、妻の生命が、どこに帰るのか知らないのです。私たちは、見ることもできない。

死の恐怖を背負って生き物は生きています。死後への漠然とした、不安に満ちています。

⑤ 「これから」

生き残る歳月、ひとりで歩けるかな
生き残らない歳月 ひとりで歩けるかな

出典: http://www.uta-net.com/song/112125/

主人公の述懐は続きます。

「私は、妻と共に生きて来た。悲しみも喜びも共に感じて生きて来た。

妻なしでは、私は生きていくことが出来るだろうか。

私は、一人で生きて行けるのだろうか。」

「妻は、あの世で、一人で大丈夫だろうか。体の弱かった、妻は、大丈夫だろうか。」

妻の今の願いを知ることも聞くこともできないもどかしさが募ってくるのを感じます。

⑥ 「気づき」

限りない愚かさ、限りない慕情
もういちど出逢いから もしもあなたと歩きだせるなら
もういちど出逢いから ただあなたに尽くしたい

出典: http://www.uta-net.com/song/234943/

主人公は気づきます。なんと愚かだったのか。妻の体調ももっと管理できたはずなのに。 悔やみきれない悲しみの底の底から、妻への慕わしさが湧いてくる。

 初めて会ったあの日に戻れたら。も一度歩き出せたなら、ただ、心の底から尽くしたい。

サビの言葉が、また主人公の心をかけめぐり、主人公の心は、深い「悲しみと苦しみ」に包まれて行ったことが 歌われていると感じました。

⑦ 「誓いの移ろい」 

少し嬉しかった事や 少し悲しかった事で
明日(あした)の行方(ゆくえ)は、たやすく たやすく
翻(ひるがえ)るものだから

出典: http://www.uta-net.com/song/234943/

人の感情は移ろいやすい。

感情に流され流され、生きて来たのに、二度と感情に流されまいと誓っても、 いつの間にか、人はその感情を何度も追いかけてきた。 今こそ、今度こそ、深いところで、納得した生き方をしてゆかねばならない。

人生は、いつも再出発点にたっているのだから。

⑧  「慕情」

甘えてはいけない 時には情(なさけ)は無い
手離しならぬ筈(はず)の何かを 間違えるな

出典: http://www.uta-net.com/song/234943/

ここでは、深く深く、過ぎて来た日々、取り返すことは決してできない時間を思います。

いのちとは、生きるとは、時間であったことを噛みしめるのです。

限りない愚かさ、限りない慕情
もういちどはじめから もしもあなたと歩きだせるなら
もういちどはじめから ただあなたに尽くしたい

もういちどはじめから もしもあなたと歩きだせるなら
もういちどはじめから ただあなたに尽くしたい

出典: http://www.uta-net.com/song/234943/

溢れ来る感謝の思い。

見つめ行く己の愚かさ、心からの謝罪。限りないいとおしさで、願うことはただ一つ。

もう一度会いたい、もう一度歩き直したい。

過ぎ去った時間は あまりにも遠く、もう手が届かない…

もし、あなたとの時間を最初からやり直せるとしたら、ただ あなたに尽くしたい。

永遠の限りない愛を捧げたいという思いが募ってきたのが分かります。

まとめ 

いかがでしたか?

「慕情」は、すでに愛する妻を失ってなってしまった切ない歌です。 

限りないいとおしさで、願うことはただ一つ。 もう一度会いたい、もう一度歩き直したいという、心の叫びのように感じました。

短いフレーズの中に、主人公 菊村の過去の人生と現在の思いがグサッと伝わってます。

しかし、楽曲は、今ある当たり前の幸せを、「皆さん、もう一度見直してください」というメッセージだと感じました。

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