ONE OK ROCKの隠れた名曲

有名曲に負けない魅力

ONE OK ROCK【Riot!!!】歌詞を和訳して解釈します!その"暴動"は誰の、そして何の為?の画像

今回ご紹介するのはONE OK ROCKの「Riot!!!」という楽曲

2010年6月8日にリリースされたアルバム「Nicheシンドローム」に収録されています。

この楽曲MVなどは制作されておらず、LIVEでの演奏の機会も多くはありません。

そのため「Riot!!!」はONE OK ROCKの隠れた名曲ともいわれているのです。

実際、パワフルなメロディラインやシャウトには、名曲に負けない魅力が詰まっていますよ。

特に楽曲の始まり方が素晴らしいと思います。

わずかにノイズが流れた後、「誰もが叫んでいる」という意味の力強い英語からスタート。

この楽曲ではいわゆる「暴動」を歌っているのです。

ONE OK ROCKが導く未来

彼らの魅力

ONE OK ROCK【Riot!!!】歌詞を和訳して解釈します!その"暴動"は誰の、そして何の為?の画像

ONE OK ROCKの楽曲に、皆さんはどんなイメージを持っていますか?

例えば彼らの代表作「完全感覚Dreamer」。

現状打破、限界突破、自己肯定、実現、成長…。

こういった前進的な歌詞がONE OK ROCKの魅力なのだと思います。

聞いている人を新しい未来に導いてくれるような、不思議なエネルギーを感じるのです。

今回の「Riot!!!」も非常にカッコよくて、歌詞を聴いていると、一緒に未来を見たいと思えてしまいます。

いったいどんな「暴動」?

「暴動」について歌っていると前述しましたね。

「暴動」には革命的な意味合いもあれば、ストレスのはけ口として行う場合もあります。

「Riot!!!」で歌われている「暴動」とは自分を解放すること。

疲れ切って憂鬱になる日々ならいっそ、無理な抑制を解除してしまおう。

「暴動」のように心をさらけ出せばいい。

そんなメッセージが込められた楽曲となっています。

現状に苦痛を感じているなら

始まりの時

Everybody screaming
(誰もが叫んでいる)
Everybody moving
(誰もが動いている)
Let's get it started
(さぁ 始めよう)
Gotta make a riot now
(今暴動を起こしてやる)

出典: Riot!!!/作詞:Taka 作曲:Taka

力強く始まる歌唱は一気に曲の世界へ引き込んでくれますね。

この「誰もが」という言葉には「一人じゃない」という意味合いが感じられます。

「周囲を見渡してみてよ?みんな自由に解放しているでしょう?」

「だから君も自由になっていいんだよ。」

そんな投げかけなのではないでしょうか。

そして、解放した感情の赴くまま「暴動」すら起こしてしまうように促しています。

抑制し続けた今までの人生の転機を表しているのだと、筆者は解釈しました。

感情を抑制した僕ら

If you feel so empty and feel so tired
(もしひどく疲れて虚無感を感じるのなら)
When I'm sick of fake smile and fake words
(嘘の笑顔や言葉に苦痛を感じたとき)
We're all wired (we're all wired)
(僕らは皆 おかしくなっているんだ)

出典: Riot!!!/作詞:Taka 作曲:Taka

ここでは無理に取り繕って疲弊してしまった人への言葉が綴られています。

無理に至るまでにはきっと理由があるのでしょう。

「嫌われたくない。」

「常識外れと後ろ指をさされたくない。」

「悪い人間だと思われたくない。」

そういった気持ちがきっかけとなり、必要以上に努力してしまうのだと思います。

でも、無理に作った自分だと結局は「なぜか満たされない」という気持ちが積もってしまうでしょう。

なぜなら、どれだけ努力しても「素の自分を否定」してしまっているから。

そんな状況を「wired」と表現しています。

「wired」は「奇妙」とか「不可解」「おかしい」という意味を持つ英語。

「上手に生きようと思って、結局は自分を苦しめている」という矛盾への問題提起なのでしょう。

本心を解放しよう