本心を隠してごまかしている

いつだって僕らほら
自分をごまかしているから

出典: Riot!!!/作詞:Taka 作曲:Taka

このフレーズでは、自分の本当の気持ちは何なのか問いかけています。

無理に取り繕うのは「他人にどう思われるか」を考えた末の行動。

では、もし他人の目を気にしなくて済む状況なら、自分は何を望むのでしょうか?

そう考えると普段から抑え込んでいた「本心」を客観視することができるかもしれません。

皆さんは「本当はこうありたい」と思うことはありますか?

それが実現できない原因は何でしょうか?

そういった側面に向き合う機会も、時には必要な気がしますね。

君の本心を聞かせて?

Everybody screaming
(誰もが叫んでいる)
Everybody moving
(誰もが動いている)
I'm going crazy
(僕もハイになっていく)
So what are you gonna do now?
(それで、君はどうしたいの?)

出典: Riot!!!/作詞:Taka 作曲:Taka

解放を促すサビに入りました。

「暴動」の最中、歌っているTaka自身も一緒に高揚していくのを実感している様子です。

そんな中、先ほどのフレーズから導き出された「本心」は何なのか問いかけます。

周囲の人間も、Takaも、誰もが自分を解放している今。

あとは聴き手が一緒についていくだけなのです。

この投げかけ方も、ONE OK ROCKらしくて素敵だなと思いました。

彼らはまず自分たちが行動して見せて、それから皆に促すのです。

だからこそ発言に筋が通っていて「きれいごと」ではない誠意を感じられます。

踏み出して大丈夫

I'm not only one just like you, yeah
(一人で孤独なんてことはない 君だってそうだ)
We are all the same
(僕らに大した違いはないさ)
I can make it now
(今なら成し遂げられる)

出典: Riot!!!/作詞:Taka 作曲:Taka

周囲についていくことに「ためらい」を感じる必要はないと、語りかけているようです。

周囲やTakaが特別だから自由に行動できるのではない。

自分だけが違うなんてことはない。

誰もが同じように、悩みや欠点を抱えて生きている。

だから、君が素の自分を出したっておかしいはずがない。

聴き手が大きな一歩を踏み出すために、様々な視点で説得している印象です。

そして、最後のフレーズ。

「今がまさに踏み出す時なんだ」と伝えたいのだと思います。

困難があっても貫き通す

自分を信じて突き進む

When I'm sick of being the one who always tells everything (always tells everything)
(僕は本心に背く事ばかり言いたくないんだ)
Oh yeah, nothing can keep us from doing this
(そうさ、誰も僕を止めることなんてできない)
Gotta make a riot now (gotta make a riot now)
(今暴動を起こしてやる)

出典: Riot!!!/作詞:Taka 作曲:Taka

こちらのフレーズは日本語のニュアンスに合うように意訳をしてみました。

英文では、正直者でいることをやめたくないと言っています。

つまり、「本心」を覆い隠して偽りの自分を作りたくないという意味でしょう。

今までの歌詞では、自分を抑制して無理をしている聴き手の姿を描写していました。

そんな人たちの心を代弁してくれているかのようです。

しかし、正直に生きようとすれば、時にそれを邪魔しようとする存在も現れます。

素直さは時に人との意見の不一致を招き、「社会的概念」から逸れれば批判の的になるでしょう。

そういった状況でも自分を見失うことなく生きていこう。

抑え込むのではなく「暴動」のように自分を貫いてしまおう。

そんな意味合いなのだと、筆者は解釈しました。

素直に感情を出すこと

誰だってみんなほら
泣いて笑って生きているから

出典: Riot!!!/作詞:Taka 作曲:Taka

ここでも「素直に自分の感情を表現すること」を肯定しています。

日本は他国と比べて「気持ちを抑制する」という文化があることを表現しているのかもしれません。

礼儀正しさや思いやりを持つためには「自己主張を抑える」という過程が必要。

マナーを重んじる日本文化において、良くも悪くも抑制しがちなのです。

特に現代の若者は「厳しい時代」しか見ていないため、自然と我慢するようになったといわれています。

でも、現状打破のためにはむしろ「自己の解放」が必要なステップなのではないでしょうか。

この先は同じ歌詞のサビを繰り返すことになるので、重複する部分は省略していきます。